3 施設閉鎖時および閉鎖後に必要な技術
3_1 施設閉鎖時および閉鎖後に必要な技術
超深地層研究所計画の第3段階(研究坑道を利用した研究段階)では,施設閉鎖時に必要な埋め戻し技術として,埋め戻しの施工方法(巻出し・転圧,ブロック積み,吹付け)のうち,坑道規模スケールでの適用実績が乏しい吹き付け工法の適用性とその品質管理手法を整備するため埋め戻し試験を行うとともに(3_1_1),段階的に坑道閉鎖するために必要な止水壁の機能試験を行いました(3_1_2)。また,地下施設建設により人為的に変化した地下水の流れや水質が回復するかどうかを確認するための地質環境モニタリングを行っています(3_1_3)。さらに,モニタリングが終了したボーリング孔は,地下深部から地上への移行経路にならないよう,観測機器を回収し,適切に埋め戻し・閉塞する必要があるため,ボーリング孔の閉鎖の事例の蓄積を進めています(3_1_4)。