原子力機構のご紹介

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)は、原子力の総合的な研究開発機関です。
ここではその活動やポリシーについて詳しくご紹介しています。

経営理念

ミッション ~機構の目的~
原子力科学技術を通じて、人類社会の福祉と繁栄に貢献する
ビジョン ~目指す将来像~
「ニュークリア×リニューアブル」で拓く新しい未来
  • 原子力(ニュークリア)と再生可能(リニューアブル)エネルギーが二元論を乗り越え、融合することで実現する新しい持続可能(サステナブル)な未来社会が目指すべき将来像である。
  • 機構は原子力科学技術の研究開発に一層努め、あらゆる他分野(リニューアブル関連技術) との親和性を高め、協調・連携することによって将来像の実現に貢献する。
  • 特に、原子力自体をサステナブルなものに変えてゆくことを目指し、その大きな枠組みの中で、次世代革新炉の開発、放射性廃棄物の減容、無害化、再資源化、福島復興を含む廃止措置 の完遂に取り組む。
  • エネルギー分野のみならず、社会を支えるあらゆる分野への原子力の適用可能性を追求し、その実現に努める。
機構が目指す研究開発の3つの柱
  • ニュークリア×リニューアブルの相乗効果(Synergy)のための研究開発
  • 原子力自体をSustainableにするための研究開発
  • 原子力利用の多様化(Ubiquitous化)に向けた研究開発
行動基準
目標達成志向で行動する

ビジョンの実現に向け、安全確保及びコンプライアンスの徹底を大前提に、職員一人一人が自らの目標を定め、その達成を強く意識し日々の研究開発等に取り組む。

健全な組織文化の醸成
  • 機構は原子力という高度な技術を扱う機関であり、社会的影響も大きい重大な役割を担っている。ビジョンの実現という大きな目標達成に向け、一層高度なモラルと注意義務を有していることを自覚し、明るく風通しの良い、規律ある職場づくりを目指す。
先手の安全・リスク対応
  • 社会からの信頼を得るためには、安全確保を最優先とし、高いレベルを保つ必要がある。不断の安全向上を目標に、現場重視による予兆の早期発見や過去の事例等を学びとした先手の安全対応を目指す。
  • リスク発生時の対策をあらかじめ想定することによる先手のリスクマネジメントにより、影響の最小化及び対応の迅速化を目指す。
多様な社会ニーズに応えるための強力な研究開発力
  • フロントエンドからバックエンドにいたる多様な原子力研究開発において、社会からの様々なニーズ(目の前の課題解決~持続可能な社会の形成)を踏まえた目標を明確化し、強みを生かした創造性あふれる研究開発により成果の最大化を目指す。
  • 機構が社会の要請に応えていくためには、その研究開発力が重要である。基礎基盤、先端的な研究においては、個々の研究者が、関係する学問領域を把握した上で自らの研究目標を明確化し、ブレイクスルーを目指す。この際、①国際共同研究などの他者との協力、②論文発表の高い評価、③研究活動レベルアップのための人材育成、に努める。
専門性の向上と責任の自覚
  • 目標達成に向け、機構全体が最大限のパフォーマンスをあげるために、事務、技術、研究それぞれの分野における個人の専門性を向上させ、スペシャリスト集団を目指す。
  • 目標達成において、特にプロジェクト型研究開発ではリーダー(責任者)の自覚が重要となる。リーダーは、スケジュール感をもって各スペシャリストの役割や進捗を把握し、成果の最大化をリードする。
  • 各スペシャリストについても、リーダーを強力にサポートし、プロジェクトを成功に導いていく責任があることを自覚する。
エクスプラネーションからアカウンタビリティへ
  • 我々には国民に理解していただけるように説明する責任がある。目標達成プロセスにおける様々な説明の場において、自分本位な説明ではなく、聞き手に理解いただくこと(聞きたいこと、疑問に思っていることに対して適切に情報を伝え、満足していただき、理解だけでなく信頼を得ること)を強く意識する。
「ニュークリア×リニューアブル」で拓く新しい未来 説明図