平成27年2月20日(金)更新
深度350m調査坑道では、天然バリア(岩盤)および人工バリア(緩衝材)中での物質の挙動を計測するための物質移行試験を実施します。その一環として、西周回坑道の北側において、数メートル規模で存在する単一割れ目を対象にボーリング孔を掘削し(
平成26年10月2日掲載記事
参照)、単一割れ目面内の水の流れ方を把握する試験を行いました。引き続き、単一割れ目面内の物質移行の様子を把握する試験として、原位置トレーサー試験を開始しました。
図に試験のイメージを、写真1に試験の実施状況を示します。写真2は試験を行うボーリング孔で、注入孔からトレーサーを注入し、揚水孔から採水することで単一割れ目面内のトレーサーの流れや拡がり方を調べます。
*1 トレーサーとは…
トレーサーとは、地下水の流れの方向や流れる時間などを調べるために、地下水に目印として混ぜる染料や薬品を指します。幌延深地層研究センターでは、放射性のトレーサーは使用しません。