幌延深地層研究計画は、「地上からの調査研究段階(第1段階)」、「坑道掘削(地下施設建設)時の調査研究段階(第2段階)」、「地下施設での調査研究段階(第3段階)」の3つの段階に分けて進めることとしています。現在は、研究所用地やその周辺において、地下施設の建設、第2段階および第3段階の調査研究を行っています。
このページでは、調査研究の状況をご紹介します。
令和6年12月6日(金)更新
幌延国際共同プロジェクト(HIP)のタスクA(物質移行試験)の原位置試験を令和6年11月26日から250m西立坑側第1ボーリング横坑で実施しています。
本試験では地下施設深度250mに掘削したボーリング孔を用いて岩盤中の割れ目内にトレーサー(染料や非放射性元素)を流し、別のボーリング孔から地下水を採取して、その中に含まれるトレーサーの濃度が時間とともにどう変化していくか(経時変化)などを計測します。
現在は原位置試験を継続しつつ、採取した地下水の前処理作業(写真)を行い、地下水中のトレーサー濃度を計測しています。今後は計測結果から得られるトレーサー濃度の経時変化を基に、岩盤中の割れ目内の物質の動き方を評価するための数値シミュレーションなどを行います。