深地層研究計画の状況

調査研究の状況

幌延深地層研究計画は、「地上からの調査研究段階(第1段階)」、「坑道掘削(地下施設建設)時の調査研究段階(第2段階)」、「地下施設での調査研究段階(第3段階)」の3つの段階に分けて進めることとしています。現在は、研究所用地やその周辺において、地下施設の建設、第2段階および第3段階の調査研究を行っています。
このページでは、調査研究の状況をご紹介します。

幌延深地層研究計画について

これまでにご紹介した調査研究の状況

令和7年11月の調査研究の状況

令和7年11月28日(金)更新

幌延国際共同プロジェクト(HIP)
国際会議(2025 IHLRWM Conference)における研究発表

令和7年11月10日~12日に米国ワシントンD.C.で開催された、高レベル放射性廃棄物に関する国際会議「2025 International High Level Radioactive Waste Management Conference(2025 IHLRWM Conference*1)」において、幌延国際共同プロジェクト(HIP)の成果について発表しました。本会議には、処分事業の実施主体や規制当局、研究開発機関、大学などから多くの参加者が集まり、各国の放射性廃棄物処分の現状や研究開発の成果など、さまざまなテーマの発表と活発な意見交換が行われました。
 幌延深地層研究センターからは、HIPのタスクB(処分技術の実証と体系化)で実施している内容について2件の口頭発表を行いました。1件目の発表では、HIPの概要を紹介した上で、深度500mで実施する坑道とピット(試験孔)の配置に関する原位置調査計画などを紹介しました*2。2件目の発表では、深度350mで実施する止水プラグ設置の原位置施工試験計画の具体化に向けた検討状況などを紹介しました*3。聴講者からは、試験内容や今後の計画に関する質問が寄せられ、今後の研究を進めるうえでも有意義な意見交換の機会となりました。

口頭発表の様子

写真 口頭発表の様子

*1:IHLRWM Conferenceは、3年に一度の頻度で、米国原子力学会(ANS)の主催により開催される国際会議であり、使用済み燃料・高レベル放射性廃棄物に係る保管、輸送、再処理、最終処分に至るまで、幅広い分野の課題について議論が行われます。(https://www.ans.org/meetings/ihlrwm2025/

*2:Hayano, A., Aoyagi, K., Murakami, H. and Kimura. S.: An Empirical approach to disposal tunnel design and sealing in neogene sedimentary rocks, Proceedings of 2025 International High Level Radioactive Waste Management Conference (IHLRWM 2025) (Internet), 2025.

*3:Kimura, S., Hayao, A. and Ono, M.: An Overview of a full-scale construction experiment for the tunnel sealing technology at Horonobe URL, Proceedings of 2025 International High Level Radioactive Waste Management Conference (IHLRWM 2025) (Internet), 2025.

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