深地層研究計画の状況

調査研究の状況

幌延深地層研究計画は、「地上からの調査研究段階(第1段階)」、「坑道掘削(地下施設建設)時の調査研究段階(第2段階)」、「地下施設での調査研究段階(第3段階)」の3つの段階に分けて進めることとしています。現在は、研究所用地やその周辺において、地下施設の建設、第2段階および第3段階の調査研究を行っています。
このページでは、調査研究の状況をご紹介します。

幌延深地層研究計画について

これまでにご紹介した調査研究の状況

令和8年7月の調査研究の状況

令和8年7月3日(金)更新

割れ目への樹脂充填状況の確認と岩石試料の採取

京都大学との共同研究「稚内層岩盤に生じる掘削損傷領域の割れ目の力学挙動の検討」では、坑道の掘削によって周辺の岩盤に生じる割れ目がどの程度まで発達しているのかを可視化することを目的として、岩盤中の割れ目に樹脂*を注入しました(令和8年3月27日の記事参照)。その後、令和8年6月22日から6月24日にかけて、深度500m調査坑道の試験坑道8で樹脂を充填したボーリング孔周辺で岩石試料を採取するとともに、孔内の観察を実施し、割れ目への樹脂の充填状況を確認しました(写真-1)。
 採取した岩石試料を紫外線照射下で観察したところ、写真-2の右側に示すように、割れ目内に発光する部分を確認しました。また、試料採取後の孔内に紫外線を照射したところ、写真-3に示すように、坑道壁付近で発光する割れ目が多く分布していることが確認できました。
 今後は、取得した岩石試料を観察し、割れ目がどの程度開いたか(開口幅)、割れ目がどのようにつながっているかを整理し、掘削損傷領域における割れ目の発達に関する理解を深めていきます。

*使用した樹脂には蛍光剤が混ぜ込んであり、紫外線を照射すると青く光る性質を有しています。

写真-1 岩石試料の採取作業の様子

写真-1 岩石試料の採取作業の様子

写真-2 採取した岩石試料(写真左:自然光での撮影)と割れ目内に充填された樹脂(写真右:紫外線照射下での撮影)

写真-2 採取した岩石試料(写真左:自然光での撮影)と割れ目内に充填された樹脂(写真右:紫外線照射下での撮影)

サンプリングの様子(左:切削、右:サンプリングおよび観察)

写真-3 坑道壁面周辺の樹脂が充填された割れ目の様子(岩石試料採取後の孔を紫外線照射下で観察した様子)

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