幌延深地層研究計画は、「地上からの調査研究段階(第1段階)」、「坑道掘削(地下施設建設)時の調査研究段階(第2段階)」、「地下施設での調査研究段階(第3段階)」の3つの段階に分けて進めることとしています。現在は、研究所用地やその周辺において、地下施設の建設、第2段階および第3段階の調査研究を行っています。
このページでは、調査研究の状況をご紹介します。
令和7年8月8日(金)更新
原子力機構が実施している国内外の研究機関や大学、産業界との連携した幅広い原子力分野における人材育成の一環として、令和7年7月28日(月)~31日(木)に、幌延深地層研究センターにおいて、韓国ソウル国立大学の学生(12名)を対象とした、放射性廃棄物の地層処分に関する技術研修を実施しました(写真1)。この技術研修は一昨年、昨年(令和6年7月26日の記事参照)に引き続き3回目です。
研修では、幌延深地層研究センターが実施している地層処分技術開発に関する講義および地質や地下水の調査、物理探査などに関する実習を地下施設や地上露頭で行いました(写真2、3)。
写真1 技術研修参加者
写真2 現場(地下施設・地上露頭)での実習
写真3 講義・試験室での実習
令和7年8月1日(金)更新
令和7年6月13日に幌延国際共同プロジェクト(HIP)への参加が決定したオーストラリア放射性廃棄物機関(ARWA)*の参加タスクについて、7月16日にARWA、OECD/NEAとオンラインで打合せを実施しました。その結果、ARWAはタスクA、B、Cの全てに参画することが7月24日に正式に決定しました。表に7月24日現在の各参加機関の参加タスクの一覧を示します。
表 HIP参加機関および参加タスク(令和7年7月24日現在)
タスクA:物質移行試験
タスクB:処分技術の実証と体系化
タスクC:実規模の人工バリアシステム解体試験
*:オーストラリア放射性廃棄物機関(ARWA:Australian Radioactive Waste Agency)は、オーストラリアにおける放射性廃棄物処分の実施主体です。オーストラリアでは原子力発電を行っておらず、医療施設や産業施設から出される放射性廃棄物を処分の対象としています。