幌延深地層研究センターでは、原子力発電に伴って発生する高レベル放射性廃棄物を安全に地層処分するための基盤的な研究開発として、地下の研究施設を用いた研究開発を行っています。研究開発によって、最終処分事業や国の安全規制に資する成果を創出し、原子力利用の持続可能性(サステナブル)と多様化(ユビキタス)へ貢献することを目標としています。
当センターは、平成13年に調査研究を開始し、今年で25年目を迎えました。現在は、「令和2年度以降の幌延深地層研究計画」に基づいて研究開発を進めています。令和8年1月には、当初からの目標であった深度500m調査坑道の整備を完了することができました。また、OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)の協力により、ヨーロッパやアジアなどの国から多くの機関の参画を得て立ち上げた幌延国際共同プロジェクトでも、着実に成果が得られています。国内外の機関との連携協力を一層進め、最先端の研究成果を創出し、国際的にも認められる研究開発拠点として発展していけるように努めていきます。
本調査研究を開始するにあたって、北海道および幌延町との間で「幌延町における深地層の研究に関する協定書」(三者協定)を締結しています。その中で、地下施設に放射性廃棄物を持ち込まないことや、研究終了後は地下施設を埋め戻すことなどを約束しており、当センターの地下施設が処分場になることはありません。
今後とも三者協定を大前提に、安全確保を最優先とし、環境に十分配慮しつつ、情報公開と透明性の確保に努めながら、研究開発を推進し、成果の最大化と社会への発信に取り組んでいきます。
施設見学の機会も設けておりますので、ぜひ幌延深地層研究センターにお越しいただき、研究開発や地下の研究施設の状況をご覧いただければ幸いです。
引き続き、皆さまのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
令和8年4月吉日
幌延深地層研究センター 所長
舘 幸男

日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
所長 舘 幸男