センター紹介

ご挨拶

幌延深地層研究センターでは、原子力発電に伴って発生する高レベル放射性廃棄物を安全に地層処分するための基盤的な研究開発として、地下の研究施設を用いた研究開発を行っています。研究開発によって、最終処分事業や国の安全規制において有効に活用される成果を創出することを目標としています。

本研究を開始するにあたって、平成12年に北海道および幌延町との間で「幌延町における深地層の研究に関する協定書」(三者協定)を締結しました。その中で、地下施設に放射性廃棄物を持ち込まないことや、研究終了後は地下施設を埋め戻すことなどを約束しており、当センターの地下施設が処分場になるようなことは絶対にありません。

現在は、令和2年1月に地元自治体(北海道及び幌延町)のご了解をいただいた「令和 2 年度以降の幌延深地層研究計画」に基づいて研究開発を進めています。令和5年度より、深度500mにおいて研究開発を行うために立坑の掘削を再開します。また、OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)の協力により、ヨーロッパやアジアなどの国や地域から多くの機関の参画を得て幌延国際共同プロジェクトを開始します。国内外の機関との連携協力を一層進め、国際的にも認められる研究開発拠点として発展していけるように努めていきます。

今後とも三者協定を大前提として、安全確保を最優先に、環境に十分配慮しながら、情報公開と透明性の確保に努めて研究開発を進めます。施設見学の機会も設けておりますので、ぜひ幌延深地層研究センターにお越しいただき、研究開発や地下施設の状況をご覧いただければ幸いです。

皆さまのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和5年4月吉日
幌延深地層研究センター 所長
佐藤 稔紀

日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター所長:佐藤 稔紀

日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
所長 佐藤 稔紀

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