お客様とスタッフの会話
およびご協力いただいたアンケートから
ご質問とご意見をまとめました。
ここの地層が安定しているからここで研究をやっているの?
地層の安定が幌延で研究を始めたきっかけではありません。
センターの立地は、幌延町が原子力施設を誘致したこともあり、当機構(旧:核燃料サイクル開発機構)が、平成10年に放射性物質を使わない深地層の研究の計画を北海道および幌延町に申し入れ、これを受入れていただいたことによります。
幌延で研究を行っているのは、地層処分を考える際に大きく2つに大別される地質環境(結晶質岩と堆積岩)のうちの代表的な1つである堆積岩が広く分布していることと、高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を使わない地層処分技術の研究開発について、地域の合意を得られたことによるものです。
なお、地層処分に適した地層に関しては、これまでの研究開発により、日本にも地層処分に適した場所が広く存在しているとの見通しが得られており、地層処分にとって好ましくない範囲や好ましい範囲を示した「科学的特性マップ」が2017年に国から公表されています。
地下深くってどれくらい深い所に処分するんですか?
地下300mより深い地層に処分します。
日本では「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」第2条により、高レベル放射性廃棄物は地下300mより深い地層に処分することと定められています。
オーバーパック1個でどのくらいのウランを閉じ込められる(処理)のでしょうか。
オーバーパックは、ガラス固化体を封入する金属製の容器であり、ガラス固化体と地下水の接触を防ぐものです。
ガラス固化体には、主に原子力発電により生成された様々な放射性物質(ストロンチウム90、セシウム137、アメリシウム243、テクネチウム99、ネプツニウム237など)が含まれており、ウランやプルトニウムはほとんど含まれていません。
100万キロワット級の原子力発電所を1年間稼働した際に出る使用済燃料を再処理したと仮定するとガラス固化体は20~30本発生します。
地下施設見学会の予約は電話ですか?
所詮人間の力で処分することに対して果たして安全に処分できるのだろうか、大丈夫なのだろうか?という疑問はあります。
色々と難しい問題ではあると思いますが、やっぱり研究は必要だと感じています。
世界でまだ地層処分を開始した実例もなく、本当に安全であるか未検証の部分もあり以降に踏み切れないので、廃棄物処理の難しさを示していると思います。これ以上廃棄物を増やさない啓蒙、廃棄物処理、廃炉事業につながる研究開発に期待します。
1000年後以降が少し楽観的過ぎるように思う。もっと具体的なシミュレーションが必要に感じる
最終的に国内で処分施設は必要だと感じました。
ご意見・ご感想ありがとうございました。
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