「AI支援型革新炉ライフサイクル最適化手法(ARKADIA)」の開発・整備
設計支援、革新的プラント概念創出、開発プロセス変革、技術伝承と人材育成などを目的に、AIや高度シミュレーション技術を活用した最適化・解析・ナレッジ化を担う3つのシステムを内包する「AI 支援型革新炉ライフサイクル最適化手法(ARKADIA*)」を開発し、高速炉の社会実装を支援します。
* ARKADIA: Advanced Reactor Knowledge- and AI-aided Design Integration Approach through the whole plant lifecycle
ARKADIAは、AI技術を導入した「ARKADIAプラットフォーム」をベースとして、
仮想プラントライフシステム(Virtual plant Life System, VLS)
評価支援・応用システム(Enhanced and AI-aided optimization System, EAS)
ナレッジマネジメントシステム(Knowledge Management System, KMS)
の3つのシステムから構成
(2023年度まで)3つのシステム概念に基づいて以下のツール(AI技術含む)を構築
設計最適化支援ツール(ARKADIA-Design):炉心設計最適化技術、炉構造設計最適化技術、保全最適化技術を含む
安全性評価ツール(ARKADIA-Safety):安全性評価技術(シビアアクシデント(SA)を対象)
(2024年度以降) 各ツールの拡張及び統合、 AI技術の高度化、知識ベースの拡充
安全性、経済性、保全等全ての観点から、プラントライフサイクルを含めた炉システムの設計支援を実現(高速炉設計・開発プロセスの変革)
設計最適化支援ツール(ARKADIA-Design)
炉心設計/原子炉構造設計/保全分野における解析評価・最適化を含む設計検討が実行可能
ユーザの目的に従い、解析コード・評価ツール等を組合せて必要な解析評価を実行可能
安全性評価ツール(ARKADIA-Safety)
事故時の炉内/炉外事象一貫解析、これを援用した革新炉開発
設計と安全性評価の一体化(開発合理化)
ナレッジマネジメントシステムの整備
ARKADIAのナレッジマネジメントシステムの整備においては、「もんじゅ」を通して得られた高速炉開発に係る知見・経験に関する技術情報を集約・提供するとともに、設計プロセスの変革に向け設計最適化や設計支援に必要となるナレッジマネジメントシステムを構築します。
関連
「もんじゅ」を通して得られた技術開発成果