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研究開発の紹介

新型炉プラント概念(高速炉)

ナトリウム冷却高速炉は、第4世代原子力システム*と称される、高い信頼性、経済性等を実現する次世代の原子力システムのうち、最も有望な技術のひとつです。核燃料サイクルはウラン資源の有効利用、高レベル放射性廃棄物の減容化、潜在的有害度の低減を目指すものであり、その実現のため、高速炉は重要な選択肢のひとつとなっています。

* 第4世代原子力システム:燃料の効率的利用、核廃棄物の最小化、核拡散抵抗性の確保等エネルギー源としての持続可能性、炉心損傷頻度の飛躍的低減や敷地外の緊急時対応の必要性排除など安全性/信頼性の向上、及び他のエネルギー源とも競合できる高い経済性の達成を目標とする次世代原子炉概念。

日本型タンク型ナトリウム冷却高速炉の概念図

日本型タンク型ナトリウム冷却高速炉の概念図

日仏協力で得られた知見を用いて、従来のループ型炉とは異なるタンク型ナトリウム冷却高速炉の概念を検討しています。原子炉容器が大きいタンク型炉は、これまで日本の厳しい地震条件では耐震性の確保が難しいとされてきましたが、耐震向上方策/免震システム等を採用することにより成立性があることを確認しました。また、建設費についても安全対策を向上した軽水炉と同等の目標を達成可能である見通しを得ました。この評価により今後の高速炉の開発の見通し、及び国際協力の有効性について確認することができました。

今後とも、研究開発を効率的に進めていくことを目的として、原子力機構とフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)等は、日仏相互の優位な技術を生かしたナトリウム冷却高速炉の安全性・経済性向上のため、シビアアクシデント、解析コード開発等を中心としたR&D協力を進めてまいります。

新型炉プラント概念(ガス炉)

原子力機構は、高温ガス炉の実用化に向けて、実用高温ガス炉システムの安全基準の整備、蒸気供給用高温ガス炉システムの設計評価を通じた経済性向上技術及び安全性向上技術に関する研究開発、燃料の高燃焼度化・高出力密度化の研究開発、ヘリウムガスタービン軸封システムの研究開発、実用水素製造システムの経済性向上に向けた耐食合金を適用した硫酸分解器の研究開発、ガスタービンへの核分裂生成物の沈着低減技術開発を行っております。

中でも、蒸気供給用高温ガス炉システムの設計評価の成果は、2017年5月に原子力機構と研究協力覚書を締結したポーランド国家原子力研究センター(NCBJ)が主導するポーランド高温ガス炉計画に対する国際協力への活用が期待されています。

プラント概念

プラント概念

プラント諸元

プラント諸元
研究開発の紹介