福島第一原子力発電所の事故を受け、その早期廃止措置に向けた原子力科学研究所での取り組みを紹介します。
事故がどのように進展し、炉心がどのように損傷したのかを、計算コード等により推定するための技術を開発します。
核燃料や炉心構造物が溶融混合した「燃料デブリ」の特性を予測し、それらの取り出し作業の検討に役立てます。
事故時に注入された海水と放射線との複合環境における、燃料集合体や原子炉容器等に用いられている金属材料の健全性を確認します。
事故で発生したガレキや汚染水処理で発生する二次廃棄物の処理・保管のため、分析や安全評価を行なっています。
除染から発生する植物や土壌等を安全に処理するために、処理時のCsの挙動などの基礎的なデータを取得しています。
研究用原子炉及びタンデム加速器等の運転、保守及び技術開発。
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高レベル放射性物質を取り扱える大型施設を含む11施設の管理。
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核燃料サイクルや放射性廃棄物に関する安全研究、基礎・基盤研究。
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放射性廃棄物の減容・安定化処理方法、保管方法、保管数量等
→放射性廃棄物の管理へ
放射線及び放射能の管理に必要とされる測定技術等の開発。
→放射線の管理へ
原子力施設の保守管理及び省エネの取組み。
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安全・衛生全般にわたる管理、事故や災害が起こった場合の監督業務。
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使命を終えた施設及び老朽化した施設については、効率的かつ計画的に廃止措置を進めます。
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