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髙田 千恵

髙田 千恵

髙田 千恵

原子力機構内では研究を支える縁の下の力持ち。
外に視野を広げれば放射線安全分野のトップランナー。

核燃料・バックエンド研究開発部門
核燃料サイクル工学研究所
放射線管理部

平成6年度採用
電気通信学部 電子物性工学科

令和3年度取材

現在のお仕事について教えてください。

核燃料サイクル工学研究所には、使用済燃料の再処理やプルトニウム燃料などを研究する大規模な施設から、核燃料物質や放射性同位元素を使用した試験を比較的小規模に行う施設まで、多種多様な施設があります。その中で放射線管理部は、施設内外における放射線の管理や安全に関する業務を4つの課で担っており、私は部長を補佐する立場で各課の業務を横断的にみています。
私自身はこれまで、施設内の放射線管理・測定や作業者の被ばく線量の測定・評価などの業務に長く携わってきました。現在はその経験を、福島第一原子力発電所の廃炉作業における放射線安全などにも役立てていただいています。また、放射線防護に関する国の審議会や委員会にも参画しています。
これらすべての業務において、原子力に対する国民のご理解には、住民の方々や施設で働く人の安全が維持されることが基本であることを、常に意識して取り組んでいます。

機構の役割とここで働くことの魅力について教えてください。

髙田 千恵

原子力機構は、我が国唯一の総合的原子力研究開発機関として非常に広範な研究をしていますが、そこで行う放射線管理にも高い技術が要求され、研究のテーマやフェーズに合わせて放射線測定や管理の技術をアップデートしていく必要もあります。例えば、核燃料物質の「閉じ込め」とその維持は安全取扱いの原則のひとつですが、原子力施設の廃止措置ではその閉じ込めのための設備を少しずつ解体しながら作業を安全に進めていく必要があり、視点が大きく異なります。
原子力施設において安全は全てに優先されるものですので、それを支える放射線管理の成果がプレス発表などの目立つ場に出ることはほとんどありませんが、極めて重要でやりがいのある仕事です。原子力機構の中では研究を支える「縁の下の力持ち」、機構外に視野を広げれば「放射線安全分野のトップランナー」という両面が、この仕事の魅力です。

志望動機を教えてください。

髙田 千恵

学部4年の春、大学院への進学か就職かで迷いつつ、就職するなら技術開発の仕事に就きたいと考え、分野を絞らず研究機関の情報を収集しました。その中で知ったのが原子力機構(の前身の組織)です。原子力は物理学だけでなく化学、機械、電気、電子等も含めた総合的な分野であることに魅力を感じました。説明会に参加して他の研究所にはない研究や施設の規模の大きさを目の当たりにし、学生時代の研究との関連や修士・博士の学位が必須ではないと確認できたことが最終的な決め手になりました。

自分の未来、目標は?

髙田 千恵

若い頃ひそかに夢見ていたものの実現できなかった、国際機関での仕事にチャレンジしてみたいと思っています。原子力機構では、海外の国際機関で働いたり大学や研究所に留学したりする道が開かれており、周囲にも海外で経験を積んできた職員がたくさんいます。私は短期間の海外出張やWEB会議などでIAEAやISOの国際組織の委員等と話す機会を通じ、日本を出て視野を広げたいという気持ちを持ちました。
そのために、書きかけの論文を仕上げて発表すること、専門分野の知識をさらに深めること、「議論」や「作文」が苦なくできるような高い英語力をつけること、そして安心して仕事を任せられる部下をたくさん育てることを目指しています。

OFFの過ごし方は?

長年、2人の子どもの部活動や習い事の送迎・応援と、スポーツジム通いが休日の楽しみでしたが、子どもは巣立ち、ジムもコロナ禍を機に退会してしまいました。今は自宅周辺のランニングとYouTubeを見ながらの”宅トレ”で体力維持を図りつつ、ピアノの練習や、映画や海外ドラマのイッキ見で日常から逃避しています。
ON・OFFの切り替えは休日に限らず平日も必要ですが、私は帰宅後は自然に育児や家事のことで頭がいっぱいになり、仕事スイッチは意識せずにOFFになる習慣がつきました。長年働き続ける上で、そうしたメリハリがとても有効だったと実感しています。

学生へのメッセージをお願いします。

髙田 千恵

今「何をやりたいか」が明確な人もそうでない人も、5年後・10年後・20年後にどんな日常を送っていたいかを考えてみてはどうでしょう。視点を先に置くことで「今」が見えてくることがあります。
原子力機構は、仕組みや制度も、職場の雰囲気も、年齢、性差、学歴等にこだわらず多様なワーク&ライフを柔軟に受け入れる土壌があります。私は入構後に“女性だから”苦労したという記憶はありません。また、学生時代放射線が専門ではなかった私が、いまは専門的な仕事ができています。皆さんも、入構後は個人の資質や知識に合わせた指導・サポートが受けられますので、やる気と好奇心があれば大丈夫です。

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