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藤田 奈津子

藤田 奈津子

藤田 奈津子

地質環境の研究で安全な地層処分を支える。
研究と家庭を両立できる職場環境も魅力。

核燃料・バックエンド研究開発部門
東濃地科学センター
地層科学研究部
年代測定技術開発グループ

平成26年度採用
人間文化研究科 複合現象科学専攻

平成30年度取材

現在のお仕事について教えてください。

高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発を行う東濃地科学センターで、私は、深地層の科学的研究(地層科学研究)の一環として実施している「地質環境の長期安定性」の研究をしています。中でも、過去の断層運動・火成活動の時期、また隆起・侵食などの傾向・速度を精度良く把握するため、さまざまな分析手法を使った年代測定技術の開発研究をしています。例えば、ある土地で「約1万年毎に地震が起こる」というより「約8500年毎に地震が起こる」と、より正確な年代値が分かった方が、より安全な地層処分に貢献ができます。その年代値を決めるための分析手法の開発が仕事です。
私が研究に使用しているのはタンデム型加速器質量分析装置です。本装置は、放射性同位元素である炭素-14をはじめ、多核種測定できる装置です。現在は、炭素-14を含めた5種類の核種(炭素-14、ベリリウム-10、アルミニウム-26、塩素-36、ヨウ素-128)を測定できるようにすることで分析性能を向上させた新しい測定法を開発しようと取り組んでいます。また、施設の運転(運転計画の策定も含む)、定期的な装置のメンテナンス、安全管理を行うほか、機構の施設供用利用制度により外部の研究機関や大学からの測定依頼にも対応しています。

機構の役割とここで働くことの魅力について教えてください。

藤田 奈津子

国内唯一の原子力研究機関として、原子力分野の課題に対して研究の面から社会貢献することが原子力機構の役割です。研究環境は非常に素晴らしく、私のいる東濃地科学センターには日本に数台しかないような分析装置が集まっており、それを「自分の装置」という感覚で使用できます。きっと機構内のどこに配属されても、楽しく充実した研究ができると思います。そして、実際に社会に役立てられる研究であることや、学会発表やシンポジウム・国際会議などを通して世界中に知り合いが増えることも大きなやりがいとなっています。
また、原子力の分野と聞くと男性の世界というイメージがあるかもしれませんが、女性の研究者も多く、みんなの仲が良いところも原子力機構の魅力です。

志望動機を教えてください。

藤田 奈津子

学生の時に原子力機構を見学する機会があり、研究者の皆さんが自分の研究内容を生き生きと楽しそうに説明してくれたのが印象的でした。その積極的な姿勢を見て、「ここならやりがいのある研究をすることができる。研究するにはまたとない環境で、自分の力を活かしたい」と思ったのが志望動機です。
まず、博士研究員として高崎量子応用研究所(現・量子科学技術研究開発機構)で1年間研究した後、たまたま東濃地科学センターでキャリア採用の募集があり、今まで私が研究してきた内容とは少し異なりますが、視野を広げて新たな研究をしたいと考えて応募しました。

自分の未来、目標は?

藤田 奈津子

目標は、現在研究している「加速器質量分析装置」を世の中に普及させることです。いま開発している年代測定技術は、加速器質量分析装置がある施設でなければ活用できず、装置を借りて使おうとしても費用や時間がかかってしまいます。今後、装置が普及して私たちの研究がもっと身近になれば、利用価値が高まり、幅広い分野の人と交流できると考えています。そのため、加速器質量分析装置の性能向上や、小型化を目指した研究を進めています。

OFFの過ごし方は?

リフレッシュできる時間を持つと生活にメリハリがつくので、休日は家にこもらず積極的に出かけるようにしています。家族で東海地方のいろいろなお出かけスポットに足を運ぶことが多く、子どもがまだ小さいので、水遊びや遊園地など一緒に楽しむ時間を大切にしています。
また、岐阜県は近くに無料でバーベキューのできる場所がたくさんあり、新しい趣味の一つになりました。今後は、飛騨高山や北陸の方にも足をのばしてみたいと思っています。

学生へのメッセージをお願いします。

藤田 奈津子

長年働いていく上で、仕事と家庭をバランスよく両立できる職場環境は非常に重要です。原子力機構は出産や育児にとても理解があり、私も産休・育休をとって職場復帰し、研究を続けています。上司や同僚も子育て経験者が多く、研究への意欲と家族への思いの両方を尊重してくれます。子どもが急に熱を出したりすると「家へ帰ってあげて」と気遣ってくれますが、育児期間だからといって研究をセーブすることなくバリバリ働けるのもうれしい点です。また、男性研究者も育児休暇を取っており、男性も仕事と家庭の両立がしやすい職場環境が整っています。

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