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高井 静霞

高井 静霞

高井 静霞

原発事故後の環境回復に貢献したい一心で志望。
研究成果が社会貢献につながっている実感こそが喜び。

安全研究センター
環境安全研究ディビジョン
環境影響評価研究グループ

平成25年度採用
理学研究科 物理学専攻

平成27年度取材

現在のお仕事について教えてください。

私が所属する環境影響評価研究グループは、放射性廃棄物の処理・処分および再利用を安全かつ着実に進めるための研究を行っています。テーマとして掲げているのは、①放射性廃棄物処分の安全評価、②原子炉施設廃止措置の安全評価、③福島第一原子力発電所事故によって生じた放射性廃棄物に対する安全評価、の3つです。グループは14名で構成されており、協力しながら作業を進めています。
3つのテーマの中で、私が取り組んでいるのは①と③です。①については、高レベル放射性廃棄物を地層処分した場合の長期的な安全性を評価するため、将来、地震・断層活動や隆起・侵食などが起こった場合の処分場周辺の地下水の流れを解析し、核種移行への影響を評価しています。
③については、福島第一原子力発電所事故後に生じた大量の汚染された物質、例えばコンクリートや土壌などを安全かつ有効に再利用するために、再利用に至る各段階で作業者や公衆が受ける線量を体系的に評価して、安全に再利用するための基準の検討を行っています。
就職して以来、現在の部署に所属していますが、徐々に責任ある仕事を任されるようになり、難しさと同時に大きなやりがいを感じています。

機構の役割とここで働くことの魅力について教えてください。

高井 静霞

原子力機構は公益性の高い組織であり、その時々の状況に応じて求められる使命とともに、将来を見据えた研究を行っている機関です。また、福島での原発事故以降、原子力機構が担う役割はますます重要になっており、学問的視点だけでなく社会的な貢献性もより意識して成果を生み出す必要があると考えています。
これらの使命はそのまま、ここで働く魅力につながっています。私が所属する安全研究センターは、研究成果を活用して安全規制の基準策定や対策の妥当性評価に貢献しており、その結果が国の基準に反映されるという点でも、大きな手応えを感じることができます。

志望動機を教えてください。

高井 静霞

大学時代の専門は物理で、学生時代に原子力に関係のある研究をしていたわけではないのですが、大学4年生の時に福島で原発事故が起こり、その後の状況に貢献したいという一心を持ち続けて、修士課程修了時には原子力機構を志望しました。私の場合は、福島の原発事故関連の研究職にこだわっており、それが確実かつ長期的に可能であるのは原子力機構しかないと考え、就職活動はここに絞っていました。
その中でも現在所属しているグループは、事故後の環境修復を推進するために、汚染された廃棄物の処理・処分や森林除染に対する安全評価を積極的に行っていたため、私も是非その一員になり、事故後の回復に尽くしたいと思いました。

自分の未来、目標は?

高井 静霞

現在、国内には原子炉施設に加え、福島の事故によって生じた、高レベルから低レベルまでのさまざまな廃棄物があり、その処分などを行うために、多角的な視点から研究が行われています。その中でも、本当に地域の方々が解決を望んでいる問題を見つけ、それを今後数十年かけて自分の研究テーマとして追求し、結果を残すことが、私の将来の目標です。
時間のかかる研究ですが、論文の執筆や学会での発表を定期的に行うことにより、目に見える形で成果を積み重ね、モチベーションの維持を図っています。また、幅広い分野に渡る研究なので、関連する知識の吸収は常に心がけています。

OFFの過ごし方は?

週末は家族でのんびり過ごしています。就職してから東海村に住むようになりましたが、近くにはひたちなか海浜公園や大洗などの自然豊かなスポットが多いので、ここでの生活が気に入っています。また、港が近いところでは、手軽においしいお寿司が食べられるのも魅力です。また、東海村というと都心から遠いイメージですが、意外にも東京まで車なら1時間半程度で行くことができるので、買い物に出かけることも多いです。

学生へのメッセージをお願いします。

高井 静霞

原子力機構では原子力に関する様々な研究を行っていて、あらゆる分野の知識が必要とされるため、大学で学んだことを実践的に活かし、多岐にわたって活躍することができます。実際、私の部署でも、いろいろな専門知識を持つ職員に囲まれ共に業務を行っており、日々多くのことを学んでいます。オープンな雰囲気の中で意見や情報の交換が活発に行われているのは非常に刺激的で、自分の成長も実感できます。
原子力機構のことを具体的に知るには、話を聞くことが一番だと思うので、少しでも興味があれば是非、説明会などに積極的に参加してください。ここでやりたいことが見つかれば、研究者として、非常に恵まれた環境で自分のテーマを追求することができると思います。

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