原子炉圧力容器なかの炉内構造物は大部分がステンレス鋼製で、解体対象物のなかで放射能が最も強い構造物である。また、解体時には作業スペースが限られているため、狭い場所で使用できる解体機器が必要である。炉内構造物の解体には、このような条件を満たすものとして、プラズマアーク切断装置が開発された。
プラズマアーク切断は、電極と対象物の間に電流とガスを流し、発生するアークとプラズマガスの熱によって対象物を溶融切断するものである。この工法は、水中・気中両者で使用でき、また、切断トーチが小型軽量であることから狭隘な場所での使用や遠隔操作化に適している。