原子力機構は、原子力留学制度*1や国際機関等への派遣制度*2を拡充させることにより、国際的な視野を身に付けた若手職員の育成に取り組んでいます。
原子力留学制度や国際機関等への派遣制度の他にも国内外における様々な研修*3を拡充し、外国語によるプレゼンテーションやディスカッション等の実用的なスキルを身に付けることにより、国際的視点を持った世界的に活躍できる職員の育成に力を入れています。
Takahiko KONO
Engineer
Environment Laboratories Monaco, International Atomic Energy Agency
※取材時点の所属及び組織名称
原子力施設の運転や核実験等による人工放射性核種の環境への影響を評価するために実施する、海洋環境モニタリングに関する研究活動として、1970年代から現在までの海洋試料中のストロンチウム、セシウム、アクチニド核種の分析手法の変遷に関するレビュー論文の作成及び定常海洋環境モニタリングへの上記核種の系統分析法の適用を目指した本系統分析法の高度化のための基礎実験を行いました。
モナコやニースでのテニスシングルス大会や、マラソン等のスポーツイベントに多数参加し、趣味を通じた友人を多く作ることができました。
また、地元日本人会から要請をいただき、モナコ、ニース周辺に住む小中学生に放射線の説明と私の研究内容を紹介しました。
海洋環境モニタリングに関する幅広い知識を得ることができただけでなく、海水試料中のストロンチウムの分析法の高度化に向けた知見を得ることが出来ました。
今後は留学期間中に得た成果やスキル、人的ネットワークを大いに活用し、今後の日本の環境モニタリングの高度化に貢献していきたいと考えています。