供用施設

レーザー加工高度化フィールド

レーザー加工高度化フィールドでは、レーザー光を熱源として廃止措置に適用する技術開発を行うための試験装置と計算コードを装備しています。試験装置では、3つの多関節アーム用いて溶断や溶接などの加工試験が可能です。

また、計算コードでは、レーザー光の熱源により構造物への入熱、溶融、凝固を予測し、レーザー加工条件を検討できます。

レーザー加工高度化フィールドの配置図

多関節レーザー加工アームシステム

実験室には3つの多関節アームが設置されており、それぞれのアームにはレーザー照射ヘッド、溶断対象物保持装置、およびスパッタ回収治具が備えられています。

別室にある10KWレーザー発振器から、照射ヘッドまで光ファイバーでレーザー光が導かれます。本試験装置により、レーザー加工や作業手順の実験、検討を行うことができます。

多関節レーザー加工アームシステムの図

多関節レーザー加工アームシステム

●レーザー発振器:10KWファイバーレーザー(CW)

●多関節レーザー加工アーム:

(1)レーザー照射ヘッド搭載アーム

(2)対象物保持装置搭載アーム(最大積載重量15kg)

(3)スパッタ回収治具搭載アーム

3本のアームを駆使して、対象とする構造物を保持し、溶断スパッタを回収しながら溶断、溶接、表面加熱などのレーザー加工実験を行うことができます。下図は三角柱状構造物の溶断実験例です。

レーザー溶断実験の図

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