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JPDRの解体

解体で得られた成果pageTop

 JPDRの解体をとおして下記のような成果が得られました。

  • ●高放射化鋼構造物等の遠隔解体技術の開発
  • ●放射線遮へいコンクリートの解体技術の開発
  • ●表面汚染コンクリートの除染技術及び測定手順の確立
  • ●放射能インベントリー評価計算コードの開発
  • ●遠隔解体技術による作業者の被ばく低減化
  • ●原子力施設解体技術者の養成

放射能インベントリー

 原子炉施設内に残存する放射能の98.6%は原子炉圧力容器内の炉心シュラウドや格子板等の炉内構造物に集中しています。また、原子炉圧力容器に1.0%、放射線遮へい体に0.3%残留しています。残りの0.1%は機器等の汚染廃棄物です。

放射能インベントリー

解体における廃棄物発生量

 JPDRの解体で発生した解体廃棄物量は、全体で約24,440㌧で、そのうち約15%が放射性廃棄物、残りの約85%が非放射性廃棄物です。発生した約3,770㌧の放射性廃棄物のうち、約2,100㌧はドラム缶、遮へい付容器などに収納して保管施設に保管されています。また、残りの放射能レベルが極めて低いコンクリート廃棄物約1,670㌧は、埋設の安全性を実証する「廃棄物埋設実地試験」に使用されています。

解体における廃棄物発生量

解体における作業者集団線量当量

 JPDRの解体での外部被ばくによる集団線量当量は約0.3人・Svで、これは当初の予測値の1/3となっています。アメリカのシッピングポート原子力発電所のデコミッショニングでの集団線量当量は約1.5人・Svであり、これと比較してもJPDR解体実地試験は被ばく量の少ないデコミッショニングであると言うことができます。

解体における作業者集団線量当量

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