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所長挨拶

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 所長  久語 輝彦

原子力科学研究所は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)における主要な研究開発拠点のひとつであり、原子力科学研究推進の中核となる研究所です。その成り立ちは、1957年に設置された日本原子力研究所東海研究所が、2005年の原子力機構発足時に発展的に改組されたものです。

原子力科学研究所は、ユニークな研究施設、多様な組織・人材を有する特徴を活かし、原子力のエネルギー利用と放射線利用を支え、最新の科学技術を牽引する中央研究所的役割を果たすことを使命としています。当研究所には、試験研究炉、加速器施設、放射性物質や核燃料物質を安全に取り扱う施設、スーパーコンピュータ等の原子力基盤研究に必要とされる様々な施設や設備があります。これらを利用して、原子力の先端的な科学、基礎基盤研究、物質科学研究、安全研究、計算科学、核不拡散・核セキュリティやバックエンドに係る技術開発等の多様な研究開発を行っています。これらの研究を統合して、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に貢献する研究・技術開発も行っています。また、当研究所は、研究開発のみならず、国内外の原子力人材育成、産学連携及び研究成果情報発信の拠点としての機能も有しています。

さらに、原子力機構が高エネルギー加速器研究機構(KEK)と共同で運営する大強度陽子加速器施設(J-PARC)が敷地内に設置されており、加速器を利用して発生する多彩な放射線を用いて、物質・生命科学、素粒子・原子核等に関する最先端の研究が展開されています。

原子力機構は、2022年4月に第4期中長期目標期間に入りました。第4期は、原子力機構が2019年に策定した将来ビジョン「JAEA2050+」を見据えて研究開発を進めてまいります。原子力科学研究所は、研究所の特徴を最大限に活用し、原子力はもとより、その枠を越えて様々なイノベーションを誘発し、未来社会の実現に貢献していきたいと考えています。

私たちは地元との共生を大切にし、安全確保の徹底を大前提に、世界をリードする研究開発拠点となるよう努力してまいります。原子力科学研究所の活動につきまして、皆さまのご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

原子力科学研究所長
    久語 輝彦

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