深地層研究計画の状況

平成30年11月の調査研究の状況

平成30年11月22日(木)更新

幌延地圏環境研究所との第24回研究交流会を開催

幌延深地層研究センターでは、幌延地圏環境研究所(H-RISE)との研究協力の一環として、研究成果に関する意見交換を目的とした研究交流会を平成16年度から開催しています。平成30年11月20日(火)に、幌延深地層研究センター国際交流施設において、第24回目となる研究交流会を開催しました。
 研究交流会では、幌延深地層研究センターから、深度350m調査坑道で実施した単一割れ目を対象とした物質移行試験(平成27年2月20日掲載記事平成27年9月11日掲載記事など参照)の評価と、調査坑道周辺岩盤の酸化還元状態の評価に関する発表を行いました。
 また、H-RISEからは、嫌気条件下での微生物による腐植物質*1からメタン生成への試み、石炭と過酸化炭素の反応メカニズムの解明等について発表がありました。発表と併せて、各機関の研究に対して意見交換を行いました。


*1 腐植物質とは…
 地下に存在する、分解が難しい有機物です。


写真 研究交流会の様子

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平成30年11月22日(木)更新

試験坑道2における隙間充填技術の実証試験
(原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究)

原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究「搬送定置・回収技術の実証的検討に関する研究」では、深度350m調査坑道の試験坑道2において、処分坑道横置き定置方式での人工バリアの搬送定置・回収技術の実証試験を予定しており、これまでに試験坑道の整備や要素試験装置を用いた走行試験を実施してきました(平成29年1月27日掲載記事平成29年10月27日掲載記事など参照)。
 今回、平成30年3月2日掲載記事で紹介した模擬PEM(直径約2.5m、長さ約3.5m、重さ約36トン)の下部の隙間(写真1)を充填する試験を行うための充填装置を坑道内に搬入しました。
 充填装置は、分割して坑道内に搬入し(写真2、3)、試験坑道2にて組み立てました(写真4)。この後、充填装置の試運転などを行い隙間充填材の施工試験を実施します。


写真1 施工試験の対象箇所

写真2 充填装置の部材の搬入状況(東立坑櫓)

写真3 深度350m調査坑道での運搬状況

写真4 充填装置の組立状況

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平成30年11月2日(金)更新

ドイツBGE TEC社との意見交換

平成30年10月25日(木)~26日(金)にドイツBGE TEC社*1のマネージングディレクターが来幌し意見交換を行いました。25日には地下研究施設の深度350m調査坑道およびゆめ地創館などを見学、26日には国際交流施設においてドイツの地層処分事業の現状などの紹介がありました(写真1)。ドイツでは、現在、サイト選定の要件が検討されており、今後選定が進められていくとのことです。


*1 ドイツBGE TEC社とは…
 ドイツ国における地層処分実施主体BGE社の関連会社(調査技術開発を担当)です。


写真1 国際交流施設における会議の様子

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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