平成29年1月27日(金)更新
原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究「
搬送定置・回収技術の実証的検討に関する研究
」では、
深度350m調査坑道
の試験坑道2において、処分坑道横置き定置方式*による、人工バリアの搬送定置・回収技術の実証試験を計画しています。
これまでに、試験の実施に向けた試験坑道2の整備として、コンクリートの打設(
平成28年12月9日掲載記事
参照)、模擬人工バリアを設置するためのコンクリート製の台座の設置(
平成28年12月22日掲載記事
参照)を行いました。
今回は、試験に必要な機材等の仮置き、組み立て、搬入等の作業を行うためのステージを試験坑道2の入口に設置しました(写真1,2)。
*1 処分坑道横置き定置方式とは…
坑道に人工バリアを横向きに定置する方式です。(なお、試験坑道4で実施している
人工バリア性能確認試験
は竪置き定置方式を採用しています。)
写真1 ステージ設置状況
写真2 試験坑道2整備状況
写真をクリックすると大きなサイズで写真をご覧いただけます。
平成29年1月20日(金)更新
深度350m調査坑道
では、地下環境中で物質がどのように移行するのかを把握するための物質移行試験を実施しています。
ここでは、岩盤中に割れ目がない領域(健岩部)を対象として物質の動きを把握するため、これまで東周回坑道の北東部にてボーリング孔を掘削し(
平成28年7月29日掲載記事
参照)、岩盤中の水の流れ易さなどを調べる試験(水理試験)を行ってきました(
平成28年9月2日掲載記事
参照)。その後、物質移行試験に必要な装置の設置が完了したため(写真)、トレーサー*1をボーリング孔内に注入し、1月16日より試験を開始しました。図は物質移行試験のイメージを示しています。
*1 トレーサーとは…
地下水の流れの方向や流れる時間などを調べるために、地下水に目印としてまぜる染料やその他の薬品を指します。なお、幌延深地層研究センターでは環境に影響のない一般的な試薬を用いており、放射性物質を目印としてまぜていません。
写真 試験装置の設置状況
図 物質移行試験のイメージ
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