深地層研究計画の状況

平成30年1月の調査研究の状況

平成30年1月26日(金)更新

健岩部および割れ目を対象とした拡散試験

深度350m調査坑道 では、これまでに健岩部(岩盤中に割れ目がない領域)や割れ目を対象とした地下での物質の動きを把握するための試験を行ってきました( 平成27年9月11日掲載記事 平成29年1月20日掲載記事 など参照)。
 今年度は、層理面*1の影響や割れ目の存在が物質の拡散に与える影響を検証するために、ボーリング孔掘削を行い( 平成29年9月8日掲載記事 参照)、試験区間とする箇所の透水性(水の流れ易さ)を把握するための試験を行ってきました。
 その後、試験装置を設置し、平成30年1月15日にトレーサー*2を投入(写真1)して拡散試験を開始しました(写真2)。今後は、定期的に地下水をサンプリングし、地下水中のトレーサー濃度やその時間変化を確認していく予定です。


*1 層理面とは…
 地層を構成している層と層の境界面をいいます。

*2 トレーサーとは…
 地下水の流れの方向や流れる時間などを調べるために、地下水に目印としてまぜる染料やその他の薬品を指します。なお、幌延深地層研究センターでは環境に影響のない一般的な試薬を用いており、放射性物質を目印としてまぜていません。

写真1 研究交流会の様子

写真2 拡散試験の状況

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平成30年1月12日(金)更新

長期モニタリング孔における水圧観測(データ回収及びメンテナンス作業)

地表から掘削したボーリング孔を用いたモニタリング技術開発の一環として、地下水の水圧の長期モニタリングを実施しています( 平成25年11月22日掲載記事 平成26年3月7日掲載記事 平成26年12月26日掲載記事 平成29年2月24日掲載記事 参照)。 毎月、観測したデータを回収するため、ボーリング孔( HDB-1,2,3,5,6,7,9孔 )がある観測小屋まで行って作業をしています。なお、冬期は積雪のため、雪上車やスノーシューで移動します。 各現場では、観測小屋周辺を除雪する(写真1)とともに、データ回収(写真2)及び観測装置の電源用バッテリーの交換などのメンテナンス作業を行いました(平成30年1月9~10日)。


写真1 現場周辺の除雪作業の様子

写真2 データ回収作業の様子

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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