深地層研究計画の状況

平成25年11月の調査研究の状況

平成25年11月29日(金)更新

人工バリア性能確認試験用プラグ設置箇所の拡幅掘削

深度350m調査坑道において実施予定の人工バリア性能確認試験用の坑道(試験坑道4)を掘削しています。人工バリア性能確認試験では、坑道の埋め戻しを行ったあとに、埋め戻し材を抑えるためにプラグというコンクリート製の蓋を設置します(図1参照)。プラグの設置箇所は、くさび形に坑道を広げた形になります。11月21日~27日にかけて当該設置箇所の拡幅掘削を行いました(写真1)。

図1 人工バリア性能確認試験のイメージ

写真1 プラグ部の拡幅部の掘削・施工の様子

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平成25年11月22日(金)更新

ボーリング孔における水圧観測

モニタリング技術開発の一環として、地下施設建設に伴う地下水の水圧などの変化を把握するため、ボーリング孔を用いた長期モニタリングを実施しています。
 写真はMPシステムによる水圧観測の様子です。ケーブルウインチに繋げた水圧センサーをボーリング孔内に下して、地下深部の地下水の水圧を調べています。

*1 MPシステムとは…
 Multi-Piezometric Logger Systemの略で、一つのボーリング孔内の深さの違う複数の箇所をそれぞれ区切って地下水の水圧・水質を観測できるシステムです。

写真1 水圧観測状況

図1 MPシステム概要

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平成25年11月15日(金)更新

電力中央研究所との共同研究報告会

平成25年11月12日(火)に幌延深地層研究センターにて、(一財)電力中央研究所との共同研究における成果報告会を行いました。本報告会では、共同研究によって得られた成果や進捗状況を両機関より発表しました。各発表において議論を行い、相互に成果を参照することによって研究内容に対する理解を深めることができました。また、課題や問題点を抽出し、今後の研究内容についての検討を行いました。

写真1 報告会の様子

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平成25年11月15日(金)更新

坑内地下水の採水作業

(独)産業技術総合研究所との共同研究として、11月13日(水)、14日(木)の両日に、深度140m、250m、350mの坑道での地下水を採取しました。今回、採取した地下水は両機関において分析を行い、地下水がどのような化学的な状態で存在しているのか、そのような状態はどのように作られてきたのかを、様々な元素の濃度や状態等から推定するための手法を開発します。

写真1 報告会の様子

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平成25年11月8日(金)更新

日本応用地質学会における研究成果の発表

10月24日(木)~25日(金)に、名古屋大学において「平成25年度 日本応用地質学会研究発表会」が開催されました。発表会では、幌延の沿岸域での調査について、物理探査やボーリング調査の進展にともなって、地質モデルの確からしさが高まっていく様子を、定量的・視覚的に表現する手法を報告しました。写真1は、専門家との意見交換を行っている様子です。
 本研究は、平成24年度の資源エネルギー庁事業(地質環境総合評価技術高度化開発)の中で実施しました。

写真1 発表の様子

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平成25年11月1日(金)更新

低アルカリ性グラウト材料の坑道周辺の環境への影響調査~採水装置の設置~

深度350m調査坑道を掘削する前に、深度250m調査坑道から低アルカリ性の材料を用いた湧水抑制対策(グラウト)を実施しました。この低アルカリ性グラウト材料が坑道周辺の環境に与える影響を調査するために、坑道周辺から地下水を採取して分析します。
 地下水採取のために、深度350mの西側調査坑道の側壁から約10mのボーリング孔を掘削し、ボーリング孔に採水のための装置を設置しました。写真は、採水装置をボーリング孔に挿入している様子です。図に示すようにボーリング孔内を3区間に分けてそれぞれの場所から採水し、場所による地下水の成分を分析して、低アルカリ性グラウト材料の影響範囲を確認します。

写真1 採水装置の設置状況

図1 採水装置のイメージ

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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