平成29年2月24日(金)更新
地表から掘削したボーリング孔を用いたモニタリング技術開発の一環として、地下水の水圧の長期モニタリングを実施しています(
平成25年11月22日掲載記事
、
平成26年3月7日掲載記事
、
平成26年12月26日掲載記事
参照)。
毎月、観測したデータを回収するため、ボーリング孔(
HDB-1,2,3,5,6,7,9孔
)まで行っています。冬期は、現場までの移動に雪上車やスノーシューを使用します。今回はデータを回収するとともに観測装置の電源用バッテリーの交換などのメンテナンスを行いました。
写真 現場周辺の状況
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平成29年2月3日(金)更新
平成28年度から平成29年度にかけて、大成建設(株)および日鉄住金セメント(株)と低アルカリ性セメントに関する研究を実施しています。本共同研究では、大阪大学 接合科学研究所の近藤勝義教授および梅田純子助教が開発したもみ殻由来シリカを利用した低アルカリ性セメント*1を用いて、350m調査坑道の底盤において注入試験を実施します。
試験では、上記低アルカリ性セメントの他に通常のセメント(普通ポルトランドセメント)も用いて、岩盤への注入性を確認します。また、セメント注入後の周辺地下水環境への影響についても調査します。現在はボーリング孔の掘削(写真、動画)および注入を順次実施しています。
*1 もみ殻由来シリカを利用した低アルカリ性セメントとは…
もみ殻から得られるシリカ(二酸化ケイ素:SiO2)を利用したもので、普通ポルトランドセメントよりも地層処分環境として好ましい低アルカリ性(pH<11)を示します。シリカは食品の乾燥剤などにも含まれています。
なお、本共同研究では、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術支援センターの委託事業である、革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)「ナノ構造体シリカ粒子の高純度・低コスト化製法開発と工業用機能性素材の用途開拓」の一部を活用しています。
写真 現場周辺の状況
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