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日本原子力研究開発機構(JAEA)は、原子力分野で培ってきた知見と技術を基盤に、「ニュークリア×リニューアブル」で拓く新しい未来を全体ビジョンとして掲げています。このビジョンは、Synergy(相乗効果)、Sustainable(持続可能性)、Ubiquitous(多様性)という三つの視点を柱に、脱炭素社会の実現を目指すものです。 青森研究開発センターは、このJAEA全体ビジョンを地域の現場で具現化する拠点として、青森県むつ市を本拠に活動しています。原子炉施設の廃止措置、極微量元素分析および分析技術開発、さらにむつ科学技術館の運営を通じて、地域に根ざした活動を展開しています。私たちは、地域の皆様との共生を活動の基盤とし、あらゆる業務において安全の確保を最優先に取り組んでいます。
関根浜地区における原子力船「むつ」の原子炉に係る廃止措置は、原子力分野で培われた高度な安全技術と、解体・廃棄物管理に関する知見を活かしながら進められている取り組みです。将来の研究施設等廃棄物処理施設の稼働を見据え、安全確保を最優先に、合理性と経済性を兼ね備えた解体工法の検討を着実に進めることで、原子力施設のライフサイクル全体を通じた持続可能な技術と知見の蓄積を図ります。
一方、大湊地区では、世界最高レベルの精度を有する加速器質量分析装置(AMS)を活用し、地球環境中に存在する極微量の放射性同位体を測定しています。これらの研究は、海洋における物質移行挙動の解明にとどまらず、地球科学、生命科学、考古学など多様な分野へ展開されており、原子力分野の分析技術が社会のさまざまな領域で活用されるUbiquitousな価値創出を体現しています。本装置は供用施設として外部機関にも開放され、学術・研究の発展にも貢献しています。
さらに、むつ科学技術館では、原子力船「むつ」の原子炉を保管・展示するとともに、科学実験や体験型学習を通じて、次世代を担う子どもたちの科学技術への理解と関心を育む活動を行っています。これは、未来を支える人材を育成するという点で、社会全体の持続可能な発展に寄与する重要な取り組みです。
当センターは、地域社会との共生を大切にし、職員一人ひとりが高い倫理観と責任感を持って、透明性の高い事業運営に努めています。 今後もJAEA全体ビジョンのもと、国民の皆様から信頼される研究開発拠点として、地域とともに歩みながら、「ニュークリア×リニューアブル」で拓く新しい未来の実現に貢献してまいります。

青森研究開発センター
所長 岸本 克己