職員紹介

三笘 憲伸(2020年入社)

1つの「まち」を舞台に

現在私が勤務する核燃料サイクル工学研究所は、約111万平方メートルという広大な敷地(東京ドーム約23個分)を有し、大小さまざまな研究施設が立ち並び、約2,100名の従業員が勤務する、まるで1つの「まち」のような場所です。生活に必要な道路や電気、水道、インターネットといったインフラ設備は全て整備されており、通常これらは自治体や電力・通信事業者によって維持管理をされていますが、当研究所内でも従業員によって同様の維持管理が行われています。
 これらのインフラ設備のうち、私は土木構造物の営繕業務を担当しています。具体的には、工事を発注するための現場調査や設計業務を行ったうえ、工事が開始されれば設計通りに施工されているかの管理を行うとともに、安全性や品質が適切に確保されているかを監督しています。

道路工事の現場では、状況によって通行止めや片側交互通行などの規制をかけることが多くありますが、その際には、利用者の不便さを最小限に抑える方法を考えることが求められます。このようにさまざまな工夫を行い、工事が終わった後に「便利になったね」と声をかけてもらうと、とても嬉しく、達成感とやりがいを感じます。営繕業務の大きな魅力は、自分が描いた計画を現実のものとして形にできること、さらに業務が完了した後も、手掛けたインフラ設備が研究所の業務に役立ち続けることが大きな魅力だと思っています。

始まりはインターンシップから

高専4年生の夏休みに、JAEAの夏期休暇実習制度を利用してインターンシップを行いました。この実習は、就職の希望有無を問わず、誰でも参加できます。私は、実習中からJAEAを就職先として考えていることを伝えていました。そのため、インターンシップ終了後も連絡をいただいたり、他研究所の施設見学を紹介してもらったりと、つながりを維持することができました。最終的には、学校からの推薦を受け、採用試験はJAEAのみに応募して、早い段階で内定をいただくことができました。振り返ると、比較的苦労の少ない就職活動だったかもしれませんが、私のJAEAで働きたいという熱意を認めてもらえたからこそ、多くのサポートを受けることができたのだと思います。支えてくれた周りの人々には、感謝の気持ちでいっぱいです。

一方で大変だったのは、インターンシップに応募する前に、家族や学校の教授に自分の考えを説明することでした。私の出身地である四国にはJAEAの研究所がなく、身近に就職した人もいなかったため、JAEAがどんな会社かあまり知られていなかったからです。この時、なぜJAEAに行きたいのかを自分の中で整理する良い機会となりました。
 JAEAの夏期休暇実習は、技術系だけでも70を超えるテーマ(令和6年度)があり、実務経験を積むことができる非常に魅力的なプログラムです。興味のある方は、ぜひ応募してみてください!