職員紹介

堀井 雄太(2020年入社)

MOX燃料の物理的性質を探る日々

私は現在、ウランとプルトニウムの混合酸化物燃料(MOX燃料:Mixed OXide 燃料)の物理的性質(物性)を日々研究しています。その中で、原子炉中でのMOX燃料の温度を評価するための「熱伝導率(熱の伝わりやすさ)」を測定する研究を担当しています。

核燃料を原子炉で安全に使用するためには、「燃料が融けないこと」が重要な条件の1つとなっています。実際に使用する燃料が条件を満足するかどうかは、ビーカースケールでの実験によって得られた物性値を用いた事前のシミュレーションで評価しています。しかし、実験で取得した物性値はそのまま利用できず、実験データを数式化したモデルを論文として発表し、世界的にそのモデルが認められて初めて用いることができます。私の担当業務では、実験データの取得から論文発表までを担っています。正確なシミュレーションのため、どのようにすれば正確なデータを取得・評価できるか試行錯誤しながら、研究を進めています。

物性研究には幅広い知識や高い英語力が求められ苦労することも沢山ありますが、難しい燃料物性への理解が深まることや、学会発表のために国内外の都市を巡ることができるなど、この職場でしか味わうことのできない楽しみがあり、充実した研究生活を送っています!

社員の"生の声"を大切にした就職活動

就職活動では、「直接社員の声を聴くこと」を一番大切にしていました。

私の就職活動は2019年の春で、まだコロナウイルスが発見されてもいない時期のため、全て対面でのイベント開催でした。少しでも興味のある会社の説明会にはたとえ億劫でも足を運び、必ず1つ以上質問をして、企業への理解を深めて帰るようにしていました。

大学に送られてくる資料や企業のホームページを見れば、それなりにその会社の情報を得ることはできます。しかし、資料等ではその会社での実際の働き方や、目標に対する熱量は知ることができません。会社のことをよく知り、自分のイメージを具体化するためにも、社員の声を聴くことは大切なことだと考えていました。今ではweb会議ツールを活用した就職活動イベントも多く、直接足を運ばずとも社員の声を聞くことができる機会も多いかと思います。

ぜひ自分が満足いくまで、積極的な就職活動をしてください!応援しています!
JAEAでは夏期休暇実習や個別の施設見学、先輩職員との面談等も可能なので、興味のある方は気軽にご連絡ください!