用語解説

X線回折(X‐ray diffraction、XRD)測定
一定波長のX線を分析試料に照射すると、散乱されたX線は物質の原子・分子の配列状態によって、物質特有の回折パターンを示す。X線回折測定は、この回折パターンから試料中の物質を知る手法である。
可搬型α線ダストモニタ
作業環境の空気中のα核種の放射能濃度を連続監視するための可搬型の装置。
固体廃棄物前処理施設(WDF)
大洗研究開発センター内の燃料材料試験施設から発生する放射性固体廃棄物のうち、廃棄物管理施設で直接受け入れて処理することが不可能な大型の固体廃棄物及び減容効果の期待できる雑固体廃棄物等の除染、解体等の前処理を行う施設(Waste Dismantling Facility)。
スミヤろ紙
原子力施設等で放射性物質による汚染状況を確認するために、目的とする場所をふき取ることによって採取したものの放射能量の測定を行う。この「ふき取り」に利用するろ紙をスミヤろ紙という。
走査電子顕微鏡(SEM)
電子線を試料に当てて表面を観察する顕微鏡であり、X線検出器を取り付けて元素分析を行うこともできる(Scanning Electron Microscope)。
ペンシルモニタ
半面マスク面体の汚染分布を細かく測定するために、検出部の先端が直径3mmのペンのような形状をしたα線を検出する装置
フード
非密封の放射性物質を用いた実験などを行う場合に、作業者及び環境への放射性物質による汚染等を防止するための局所排気装置。
マスクマンテスト
作業者が半面マスクを装着し、模擬動作をしながらマスクの漏れ率を測定する試験

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

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