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土岐地球年代学研究所

粒度分布測定装置

地質試料の粒度は、その試料の物性や堆積環境の推定において重要な要素の一つです。東濃地科学センターで用いている堀場製作所製LA-950V2は、レーザー回折/散乱法で粒子径を測定する装置です。レーザー回折/散乱法は、試料を溶媒に浮かべてレーザーを照射し、試料を通過した光の干渉パターンを解析することで、粒子径ごとに占める体積比を算出する方法です。LA-950V2は、耳かき数杯程度の試料で測定できるため、貴重な試料でも分析に供する量を最小限に留めてデータを取得することが出来ます。 この粒度分布測定装置を用いて、海岸段丘や河岸段丘から垂直方向に連続採取した試料の粒度分布を調べて堆積環境を推定したり、洪水堆積物の粒度分布から洪水規模の推定を行ったりと、様々な研究に活用しています。

粒度分布測定装置 レーザー回折/散乱法の概要