職員紹介
高温工学試験研究炉部2021年度入社
HTTR(高温工学試験研究炉)の燃料交換機等の核燃料取扱設備の保守を担当
高温ガス炉の運転・保守を通じて、
特有の保守技術を確立していく

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入社の理由
研究室のOBがJAEAのリクルーターとして大学に来た時にJAEAを知りました。研究室では原子力分野に向けた金属・セラミック材料の研究を行っていたので、元々原子力業界には関心がありました。そこで、原子力の研究開発に携われることに魅力を感じ、JAEAを受けることを決めました。
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わたしの仕事
HTTRは、高温ガス炉の技術開発を行うための研究用原子炉です。HTTR運転管理課ではHTTRの運転・保守を担っています。私の担当はHTTRの燃料交換機等の核燃料取扱設備の保守です。ここでは、2022年度に実施した作業を一つ取り上げて、業務を紹介します。
2022年度には原子炉内にある中性子検出器の交換を行いました。簡単に言えば、古い中性子検出器を炉内から取り出して、バラバラに切断して容器に詰めて、新しい中性子検出器を炉内に装荷するという作業です。HTTRは炉内がヘリウムガスで満たされており、取り出した中性子検出器からは放射線が発生しています。ヘリウムガスや放射線が炉外に出ることを防ぐため、取出し・装荷には、HTTRの燃料交換機や制御棒交換機といった特注のマシンを駆使して行います。作業を安全に完遂させるためには、こういった機器の点検を行っておくことも重要です。交換作業中に機器が故障することが無いように、1年以上前から点検や部品交換を計画していきます。
HTTR運転管理課では、HTTRの運転は勿論のこと、メンテナンス経験を蓄積し、高温ガス炉特有の保守技術を確立していくことも重要な業務になります。燃料交換機 燃料体ブロック -
JAEAってこんなところ
配属当初の説明で、現場での作業が多いことや交代勤務があることを聞いたときは、「あれ、思ってたのと違うな」と感じました。これは就活でしっかり調査していなかった私のミスですが。
私のチームでは、現場で重量物運搬や、防護マスク・防護スーツを着て作業する機会が多いです。また、原子炉運転中は三交代で中央制御室に駐在することになります。夜勤が発生するので、生活リズムが崩れて私は大変でした。中性子検出器の交換作業 -
学生時代と今の業務の関わり
学生時代の専攻は材料工学でした。HTTR運転管理課の業務で、材料工学の知識を直接使う場面は少ないです。ただ、はじめにHTTRの設計について勉強していた時には、大学時代の知識のおかげですんなり理解できることが多かったです。特に燃料体の熱応力や照射効果について勉強するときには役立ちました。
最近では、高温ガス炉の燃料要素である黒鉛の熱・照射応力解析業務を行っているため、材料工学の知識を活用できています。