原子炉圧力容器は分厚い炭素鋼板で作られ、内面にはステンレス鋼が内張されている。このような特徴を持つため、圧力容器の切断には異種金属を同時に切断でき、かつ厚いものも切断できる機器が必要である。アークソーはこの条件を満たす機器の一つである。
アークソー切断は、回転する円板電極と鋼製の切断対象物の間に直流電圧をかけて大電流をアーク放電させ、アーク熱で対象物を溶融切断するものである。この工法は、全ての導電性金属を切断でき切断可能板厚は電極円板直径の3分の1程度まで可能なため、円板直径を大にすることにより厚肉構造物の切断に適用できる。