▲
結果概要
開会挨拶・来賓挨拶
フォーラム開催にあたり、殿塚猷一原子力機構理事長が、原子力利用と核不拡散問題は表裏一体であり、我が国の原子力平和利用の推進に当たっては核不拡散を巡る国際動向への対応が不可欠、本フォーラムを通じて核不拡散問題の最新の国際動向への理解を深めるとともに、今後どう日本が核不拡散問題に取り組んでいくべきか、また原子力機構としてどのような役割を果たしていくべきか、よいヒントが与えられる機会となることを願っている、との開会挨拶を行った。
続いて、河本三郎文部科学副大臣がフォーラム来賓を代表して、エネルギー資源に乏しい日本は、供給安定性にすぐれ、二酸化炭素を排出しない原子力の利用、特に高速増殖炉をはじめとする核燃料サイクルに積極的に取組んでいる。同時に、国際約束に基づく保障措置を実施し国際保障措置制度の強化等の国際的な核不拡散強化にも積極的に取り組んでいるが、昨今、核不拡散に対する懸念が高まるなどの状況が生じており、現在の核不拡散の国際システムや核不拡散の技術体系等の在り方に関して様々な角度から検討をしていく必要がある。日本はこれまでの保障措置への取組みの経験や知見を活かして国際的な核不拡散強化の検討に積極的に貢献していく所存であり、この観点から原子力機構が世界各国の政府関係者や専門家を会してフォーラムを開催することは非常に有意義であると考える、との挨拶を行った。

