深地層研究計画の状況

平成30年7月の調査研究の状況

平成30年7月27日(金)更新

緩衝材定置試験(原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究)

原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究「搬送定置・回収技術の実証的検討に関する研究」の一環として、地層処分実規模試験施設において、実物大の模擬緩衝材ブロックの定置試験を実施しました。本試験は「おもしろ科学館2018inほろのべ」(7月21日(土)~22日(日))に合わせて一般公開しました(写真1)。
 本試験は、実物大の模擬緩衝材ブロック1段分(8個、1個あたり約300kg)を専用の真空把持装置で持ち上げ、直径2.4mの模擬処分孔へ定置する際の精度を確認するものです。


写真1 定置試験の様子

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平成30年7月20日(金)更新

水圧・水質モニタリング装置のメンテナンス

深度140m、250mおよび350m調査坑道から掘削したボーリング孔にて、坑道掘削が周辺岩盤中の地下水に与える影響を長期的に観測するための水圧・水質モニタリングを実施しており、使用している装置の定期的なメンテナンスを実施しています(平成27年5月15日掲載記事平成25年5月10日掲載記事参照)。
 モニタリング装置には、坑道壁面に設置した観測用センサーとボーリング孔内との間で地下水を循環させるためのポンプが設置されています。メンテナンスでは、このポンプを取り外し地上の実験室で、経路の詰まりなどの異常がないかを確認します。写真1は、メンテナンスを実施したポンプを深度140m調査坑道のモニタリング装置に再設置している様子です。


写真1 深度140m調査坑道のモニタリング装置におけるポンプの再設置

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平成30年7月13日(金)更新

オーバーパック腐食試験 模擬オーバーパックの洗浄

深度350m調査坑道の試験坑道3にて実施していたオーバーパック腐食試験(平成28年2月26日掲載記事平成26年11月14日掲載記事参照)で取り出した模擬オーバーパック(平成30年6月8日掲載記事参照)に対し、塩酸を主成分とする溶液に浸して表面の腐食生成物を取り除く洗浄作業を実施しました(写真1)。これは、腐食した部分を取り除いたあとの表面形状や重量を測定し、試験前(腐食する前)の状態と比較することで、試験期間中に腐食した深さや量などを評価するためです。
 今後、模擬オーバーパックの表面形状の測定などを行い、腐食の深さや腐食量などについて評価します。


写真1 左:洗浄の様子、右:洗浄後の模擬オーバーパック

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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