平成25年5月31日(金)更新
人工バリアである緩衝材(ベントナイトとケイ砂を混合したもの)に水が浸み込む様子を視覚的に把握するための試験を実施しています。この試験は、緩衝材ブロックを設置した状態を想定し、水が緩衝材ブロック間の隙間を水が浸み込む様子と,水と接触した緩衝材が膨潤して隙間を塞いで行く様子を可視化するものです。 写真は,緩衝材を試験容器に充填している様子です。試験容器への充填後,油圧プレス機にて圧縮成形し,真ん中のスペーサーを引き抜いて1mm程度の隙間をつくり,試験を開始します。
試験の様子は地層処分実規模試験施設(
http://www.rwmc.or.jp/institution/
)にてご覧頂けます。
なお本件は、(公財)原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究で実施しています。
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平成25年5月17日(金)更新
深度250m及び350mの調査坑道において、岩盤の強度特性を調査するために、実際の岩盤を切り出して、ロックせん断試験を行いました*。
写真は、調査坑道の底盤で切り出した岩盤ブロック(奥行60cm×幅60cm×高さ30cm)に対し、地下応力相当を鉛直方向から作用させた状態で、横方向からジャッキを用いて圧力をかけ、せん断している様子です。写真の場所は250m調査坑道で、当該個所での試験は既に終了していますが、施設見学の際に試験に使用した岩盤ブロックがご覧になれます。
*深度250m調査坑道では平成23年2月~4月、深度350m調査坑道では平成24年7月~9月に実施。
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平成25年5月10日(金)更新
深度350m調査坑道において、坑道壁面から長さ約50m、水平方向のボーリング孔を掘削し、水圧と水質を連続的にモニタリングできる装置を設置しました。この装置は、坑道の掘削や埋戻しによって生じる周辺岩盤における地下水の流れや水質の変化を調べるためのもので、モニタリング方法の確認試験を行いながら、長期的な変化に関するデータを取得します。
写真(左側)に向かって左から、データ収録ユニット、水質モニタリングユニット、水圧モニタリングユニットの各ボックス、その右奥の白い反射板(右側写真)の左にボーリング孔がみえます。
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平成25年5月10日(金)更新
深度350m調査坑道で実施予定の人工バリア性能試験で坑道を埋め戻す際に使用する埋め戻し材ブロック(掘削土とベントナイトを混合して製作したブロック)の材料特性を把握するため、埋め戻し材ブロックの曝露試験を行っています。
本試験では、埋め戻し材ブロックを施工時に考えられる地下の環境(湿度や温度等)に曝して、材料特性値の一つである熱伝導率(熱の伝わり易さ)を一定期間毎に測定しています。 写真は、試験坑道内に曝した埋め戻し材ブロック上に専用の測定器を当て、熱伝導率の計測をしている様子です。
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