深地層研究計画の状況

平成30年6月の調査研究の状況

平成30年6月8日(金)更新

オーバーパック腐食試験 試験体の取り出し

深度350m調査坑道の試験坑道3において、オーバーパックの候補材料である炭素鋼の腐食挙動の把握を目的に、オーバーパック腐食試験を実施していましたが(平成28年2月26日掲載記事平成26年11月14日掲載記事参照)、この度、試験孔から試験体(模擬オーバーパックおよび緩衝材)を取り出し、模擬オーバーパック表面および緩衝材から試料を採取しました(写真1、2)。 今後、採取した試料の分析を行い、模擬オーバーパックの腐食や緩衝材の含水状態などについて調査し、腐食寿命評価モデル式の妥当性やモニタリング手法の適用性について検証します。


写真1 試験体の取り出し・試料採取状況


写真2 模擬オーバーパック表面の試料採取状況

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平成30年6月1日(金)更新

緩衝材への地下水の浸潤挙動可視化試験
(原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究)

原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究「搬送定置・回収技術の実証的検討に関する研究」の一環として、縮小スケールの緩衝材ブロックへの水の浸潤挙動を可視化するための試験を、地層処分実規模試験施設で実施、公開しています。この試験は、緩衝材ブロック設置時の隙間が、地下水の浸潤にともない緩衝材が膨潤することで塞がる様子を可視化したものです。
 今回、平成29年度に開始した淡水条件下での試験(平成29年8月4日掲載記事参照)の試験体を解体し、水の浸潤状況について調べました(写真1)。また、新たに緩衝材ブロックを製作して(写真2)、深度350mから採取した地下水を用いた塩水条件下での試験を開始しました(写真3)。
 試験の様子は地層処分実規模施設にてご覧いただけます。


注水前(平成29年8月4日の記事より)

注水後(緩衝材ブロックの隙間が塞がり、一体化しています)
写真1 注水前・後の試験体の様子


写真2 縮小スケールの緩衝材ブロック製作の様子
(ベントナイトとケイ砂を手動油圧プレス機にて圧縮成型しています。)


写真3 可視化試験の実施状況
地層処分実規模試験施設にてご覧いただけます)

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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