深地層研究計画の状況

平成26年11月の調査研究の状況

平成26年11月28日(金)更新

第13回IAEA URFネットワーク定例会議に出席

平成26年11月17日(月)~21日(金)に韓国のテジョンにおいて、IAEA(国際原子力機関) URF(地下研究施設)ネットワークの第13回定例会議が開催されました。
 IAEA URF ネットワークでは、URFに関する情報交換などを行うとともに、地層処分に関するワークショップやトレーニングコースを各国で開催しています。
 本会議には、18か国27名が出席し、各国のURFの調査研究や放射性廃棄物処分事業の現状に関する情報交換を行いました。また、トレーニングコースを来秋に幌延で開催することを決定しました。参加者は、会議の後、KAERI(韓国原子力研究所)が運営管理するKURT地下研究施設などを視察しました。

写真 第13回IAEA URFネットワーク定例会議の様子

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平成26年11月21日(金)更新

人工バリア性能確認試験 プラグ(コンクリートの蓋)の設置

平成26年11月20日に、深度350m調査坑道( 試験坑道4 )で実施する人工バリア性能確認試験用のプラグ(コンクリートの蓋)を設置しました(図)。
 プラグには、試験坑道4の吹付けコンクリートと同様に、低アルカリ性のコンクリート材料を用いました。
 地上で製造した低アルカリ性のコンクリートを東立坑の深度350m地点まで下ろし、コンクリートポンプ(写真1)で試験坑道4まで圧送して、プラグの型枠に流し込みました(写真2)。

図 人工バリア性能確認試験イメージ図

写真1 コンクリートポンプ

写真2 試験坑道4

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平成26年11月14日(金)更新

オーバーパック腐食試験の開始

深度350m調査坑道(試験坑道3)で実施するオーバーパック腐食試験では、図に示すように、棒状に加工した模擬オーバーパックの周囲に各種計測器を設置した直径30cmの緩衝材を配置し(動画)、オーバーパックの候補材料である炭素鋼の腐食の状況を確認していきます。
 平成26年11月12日に、模擬オーバーパックの内部に設置した電熱ヒーターによる加熱(95℃)を開始しました(写真)。

図 オーバーパック腐食試験断面図

写真 オーバーパック腐食試験開始時の状態

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平成26年11月7日(金)更新

試験孔の湧水量測定(原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究)

深度350m調査坑道(試験坑道5)において、オーバーパック・緩衝材の施工品質の確証に関する研究用に掘削した3つの試験孔(直径55cm、平成26年3月14日掲載記事を参照)について、模擬オーバーパックや緩衝材を孔内に設置する前の状態を把握するため、試験孔内への湧水量測定を実施しています。
 測定は、試験孔内に貯まった地下水をポンプで組み上げた後(写真1)、孔内の水位が回復する過程を水位の測定により観察し(写真2)、湧水量を算出します。
 今後は、試験孔内に模擬オーバーパックや緩衝材を設置し、それらの品質の変化を観測していく予定です。

写真1 試験孔から地下水を排水している様子

写真2 試験孔の水位測定の様子

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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