令和2年4月3日(金)更新
幌延深地層研究センターでは、地下施設の深度250m調査坑道、深度350m調査坑道及び地表部(西立坑アクセスルーム)に地震計を設置し、観測をしています(平成27年7月17日ホームページ掲載、平成27年10月30日ホームページ掲載、平成28年2月26日ホームページ掲載、令和2年3月12日ホームページ掲載 参照)。
令和2年4月1日午前4時39分ころ、北海道宗谷地方北部(北緯45.1度、東経141.8度)で、震源の深さは約10km、震源の規模(マグニチュード)は2.5と推定される地震がありました。豊富町、幌延町で震度2が観測されました。(令和2年4月1日午前4時42分 気象庁発表)
この地震について、幌延深地層研究センターの地表部と深度250m調査坑道および深度350m調査坑道で観測した3成分の地震波形を図-1~3に示します。図中の上段は南北、中段は東西、下段は鉛直(上下動)方向の成分を示し、地震動の最大加速度※と震度(気象庁の計測震度算出法により算出)を表示します。
※:加速度は単位時間あたりの速度の変化率を示し、単位はcm/s2(センチメートル毎秒毎秒)で表します。
図1 地表部の地震波形
図2 深度250m調査坑道の地震波形
図3 深度350m調査坑道の地震波形
写真をクリックすると大きなサイズで写真をご覧いただけます。
令和2年4月3日(金)更新
原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究「搬送定置・回収技術の実証的検討に関する研究」の一環として、縮小スケールの緩衝材ブロックが水の浸潤に伴う膨潤により、隙間を閉塞する様子を可視化するための試験を、地層処分実規模試験施設で実施、公開しています(令和元年6月21日ホームページ掲載 参照)。
今回、試験開始(写真1)から300日経過後の試験体を解体し、緩衝材ブロック間の隙間の閉塞状況について調べました。その結果、緩衝材ブロックへの水の浸潤に伴う膨潤により、隙間が閉塞され、試験体が一体化している様子が確認されました(写真2)。また、色付き緩衝材ブロックを使用したことにより、緩衝材ブロックの境目を分かりやすく観察する事ができました。
写真1 試験体の製作時の状況(注水前)
(令和元年6月21日ホームページ掲載より)
写真2 注水後300日経過後の試験体の解体状況(試験体の断面の状況)
(緩衝材ブロックの全ての隙間が塞がり、一体化しています)
写真をクリックすると大きなサイズで写真をご覧いただけます。