深地層研究計画の状況

令和元年6月の調査研究の状況

令和元年6月28日(金)更新

放射性廃棄物管理シンポジウム2019における"Paper of Note"の受賞

既報(令和元年6月14日掲載記事参照)で、放射性廃棄物管理シンポジウム2019(Waste Management 2019)において清水建設株式会社と幌延深地層研究センターより発表した論文(海水条件下の岩盤掘削時に適用するグラウトの材料特性(データ取得の様子;写真1)に関する研究成果)がSuperior Paper Award(優秀論文賞)を受賞したことを紹介しましたが、さらに当論文がPaper of Note(注目すべき論文、重要な論文の意味)を受賞しました。
Paper of Noteは、放射性物質管理の発展に対して優れた貢献をしたと評価された論文の著者と共著者に授与されるもので、Superior Paper Awardを受賞した論文からさらに厳選されたものです。当学会の600編を超える論文の中から23編が選ばれています。

受賞者の一覧は、 放射性廃棄物管理シンポジウムHP参照


【写真1】海水条件下での溶液型グラウト特性データ取得の様子

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令和元年6月21日(金)更新

2019年度資源・素材学会北海道支部総会および春季講演会の開催

 6月15日(土)に、幌延深地層研究センター国際交流施設および幌延町生涯学習センターにて「2019年度資源・素材学会北海道支部総会および春季講演会」が開催されました。本会議には、北海道大学、室蘭工業大学、九州大学、幌延地圏環境研究所等から約50名の参加があり、29件の学術講演と2件の特別講演が行われました。幌延深地層研究センターからは、若手研究者の研究紹介として、「地質構造の調査とモデル化に関する研究」、「地下空洞の安定性に関する研究」と題した特別講演を行いました(写真1)。
 また、総会および春季講演会に先立ち、6月14日(金)に若手見学会を開催しました。北海道大学、九州大学から20名が参加し、ゆめ地創館地層処分実規模試験施設、地下施設を視察しました(写真2)。


写真1 特別講演会の様子

写真2 地下施設視察の様子

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令和元年6月21日(金)更新

緩衝材ブロックを用いた隙間閉塞可視化試験
(原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究)

原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究「搬送定置・回収技術の実証的検討に関する研究」の一環として、縮小スケールの緩衝材ブロックを用いた隙間閉塞可視化試験を地層処分実規模試験施設で実施、公開しています。この試験は、緩衝材ブロック設置時の隙間が、地下水の浸潤にともない緩衝材が膨潤することで塞がる様子を可視化したものです。
 これまでは、隙間が閉塞し、緩衝材ブロックが一体化した後は、元々のブロックの境界がわかりませんでした。そこで今回は、色のついた緩衝材ブロックを使用することで、隙間の閉塞時に元々の緩衝材ブロックの境界が確認できるようにしました。
 写真1、2は、縮小スケールの緩衝材ブロックの製作の様子と製作した色付き緩衝材ブロック、写真3は緩衝材ブロックを積み上げた試験体の様子です。試験の様子は地層処分実規模試験施設にてご覧いただけます。


写真1 小スケールの緩衝材ブロック製作の様子(ベントナイトとケイ砂を手動油圧プレス機にて圧縮成型しています)


写真2 製作した色付きの緩衝材ブロック(実際の約1/24の大きさになります)


写真3 可視化試験の試験体
(地層処分実規模試験施設にてご覧いただけます)

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令和元年6月14日(金)更新

放射性廃棄物管理シンポジウム2019における優秀論文賞の受賞

2019年3月7日~9日に米国アリゾナ州フェニックスで開催された放射性廃棄物管理シンポジウム2019(Waste Management 2019)において、清水建設株式会社と幌延深地層研究センターより発表した論文が、Superior Paper Award(優秀論文賞)を受賞しました。
 論文の題目は「Study on Characterization of Colloidal Silica Grout for Rock Excavation Under Saline Groundwater」で、海水条件下の岩盤掘削時に適用するグラウトの材料特性(データ取得の様子;写真1)に関する研究成果を報告したものです。
 Superior Paper Awardは、放射性物質管理の発展に対して優れた貢献をしたと評価された論文の著者と共著者に授与されるものです。

受賞者の一覧は、 放射性廃棄物管理シンポジウムHP参照


【写真1】海水条件下での溶液型グラウト特性データ取得の様子

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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