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原子力船 「むつ」

原子力船むつ

概要

 原子力船「むつ」は、昭和44年6月に進水し、以後、青森県むつ市の大湊港を定係港とし、昭和49年8月28日、本州東方海上において原子炉の初臨界を達成しました。しかしながら、その後に生じた放射線漏れのため、その実験 • 運航スケジュールは大幅に遅れることとなりました。昭和55年からは佐世保において放射線遮蔽改修工事及び安全性総点検補修工事を実施し、昭和63年にむつ市の関根浜港に移り、ここを新定係港として活動を再開しました。
 再び原子炉を運転する前の種々の念入りな点検 • 整備を経て、平成2年には出力上昇試験及び海上試運転を実施し、科学技術庁から使用前検査証、運輸省から船舶検査証書が交付され、原子力船として完成し、平成3年2月に実験航海を開始しました。
 実験航海には、原子力船の海洋の種々の条件の下で振動 • 動揺 • 負荷変動等が原子炉に与える影響等に関する知見を得るために、静穏海域、通常海域、高温海域及び荒海域において、4回にわたる洋上実験航海と岸壁係留状態での実験から構成されましたが、平成3年2月25日の第1回実験航海出港から平成4年1月26日に岸壁での実験終了までの期間で所要の実験を実施し、多くのデータを取得しました。
 原子力船「むつ」がこの実験航海に至ることができたのは、科学技術庁、運輸省等のご指導のほか、青森県、むつ市、青森県漁業協同組合連合会ほか関係者の方々のご理解があってこそであります。ここに深い感謝を捧げます。

原子力船 「むつ」 主要目

事 項 要 目
用途 原子動力実験船
航行区域 遠洋区域
全長 130.46メートル
19.00メートル
深さ 13.20メートル
満載喫水 6.90メートル
総トン数 8‚242トン
船体構造 耐座礁 • 耐衝突 • 耐浸水
原子炉 型式 • 数
   熱出力
   燃料
加圧軽水冷却型   1基
約36‚000キロワット
酸化ウラン(低濃縮)
主機関 型式 • 数
   出力
蒸気タービン   1基
10‚000馬力
最大速力 17.7ノット
原子動力航続距離 145‚000海里(計画)
設備 衝突予防装置、海事衛星航法装置

原子力船 「むつ」 概念図

原子力船むつ概念図

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