国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 青森研究開発センター

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加速器質量分析装置(AMS)ams

概要

加速器質量分析装置(AMS:Accelerator Mass Spectrometry)

加速器質量分析装置(AMS:Accelerator Mass Spectrometry)

加速器質量分析装置(AMS)は、タンデム型加速器と質量分析計を組み合わせた分析装置です。β線計測などの従来の放射線計測法では、対象とする放射性核種自身の放射壊変により発生する放射線を計測するものでしたが、AMSでは、試料に含まれる同位体(炭素であれば12C • 13C • 14C)を物理的に分離し、その原子一つ一つを計測するため、試料の重量にして従来の約1000分の1以下の試料量で短時間で測定することができます。1試料あたりの測定は、炭素(14C)の場合は、30から60分程度の計測で従来法と同程度の精度で測定ができます。ヨウ素(129 I )の場合は、90から120分程度の計測で従来法では測定できない低レベルまで測定することができます。

平成9年4月にむつ事務所に導入されたAMSは、オランダの High Voltage Engineering Europa B • V 社製の小型タンデム加速器(3MV)を用いた新世代型の装置で、炭素及びヨウ素同位体比の測定が可能な2つのビームラインで構成されます。

本装置は、イオン源 • イオン入射システム部 • タンデム加速器部 • 高エネルギーイオン質量分析部から構成されています。

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