国立研究開発法人日本原子力研究開発機構|採用情報

令和8年度博士研究員募集テーマ一覧

No. 募集テーマ 所属名 受入拠点 担当者連絡先
※E-mailの[at]を@に置き換えてください。
研究概要 放射線
従事者区分
専門分野
1核不拡散・核セキュリティのための核物質検知・測定研究開発原子力人材育成・核不拡散・核セキュリティ総合支援センター (ISCN)
技術開発推進室
東海(原科研)山口 知輝
電話:080-9665-9130
E-mail:yamaguchi.tomoki[at]jaea.go.jp
ISCNは核兵器・核テロの脅威のない世界の実現を目指し、核不拡散(IAEA保障措置)や核セキュリティ分野において海外機関と連携した技術開発をチームワークで取り組んでいる。本分野の将来技術として核分裂性生成物が存在する中でも核物質の検知や計量が可能になる非破壊測定であるアクティブ中性子測定技術開発、核物質がばら撒かれるような核テロ事象発生時の対応を支援するガンマ線や中性子線イメージング技術等の開発を通じて国際的な核テロの防止や核不拡散体制の強化に貢献する。これには、中性子源、ガンマ線検出器などの最新の研究状況の調査調査、シミュレーションやデータ解析、装置開発等が含まれる。
【備考】
研究分野が広いので、詳細なテーマ内容については応相談。AI等の新しい技術を用いた応用研究等も歓迎。
従事者応用物理
化学
放射線
計測・分析
計算機・情報
ロボット
核不拡散・核セキュリティ
2核不拡散・核セキュリティのための核鑑識研究開発原子力人材育成・核不拡散・核セキュリティ総合支援センター (ISCN)
技術開発推進室
東海(原科研)山口 知輝
電話:080-9665-9130
E-mail:yamaguchi.tomoki[at]jaea.go.jp
ISCNは核兵器・核テロの脅威のない世界の実現を目指し、核不拡散(IAEA保障措置)や核セキュリティ分野において海外機関と連携した技術開発をチームワークで取り組んでいる。核鑑識は、紛失・密輸・盗取された、あるいはテロ行為などの現場から押収された核物質(ウラン・プルトニウム)や放射性物質の物理・化学特徴を分析、その出所、履歴、使用目的等を特定することにより捜査機関の活動を支援するものある。採用者は核鑑識チームの一員として、同位体分析や核物質が精製された時期を特定するための年代測定等の化学分析、放射線分析や電子顕微鏡による形態学的分析、そして得られたデータの解析、装置開発等のいずれかを担当する。また、国内機関、海外・IAEAとの共同研究や核テロシナリオに基づく机上演習にも参画する機会がある。
【備考】
研究分野が広いので、詳細なテーマ内容については応相談。AI等の新しい技術を用いた応用研究等も歓迎。
従事者応用物理
化学
放射線
計測・分析
計算機・情報
ロボット
核不拡散・核セキュリティ
3核不拡散・核セキュリティ分野の政策調査研究原子力人材育成・核不拡散・核セキュリティ総合支援センター (ISCN)
政策調査室
本部山口 知輝
電話:080-9665-9130
E-mail:yamaguchi.tomoki[at]jaea.go.jp
ISCNは核兵器・核テロの脅威のない世界の実現を目指し、核不拡散(IAEA保障措置)・核セキュリティ・核軍縮分野における海外機関と連携した技術開発・協力、人材育成支援、政策研究と言った業務にチームワークで取り組んでいる。採用者は技術的知見に基づき国際法や社会科学とも連携した核不拡散・核セキュリティの政策的研究を通じた政策立案への貢献、アジアにおける人材育成支援・技術支援ニーズを分析して機構の国際戦略を支援する。これには、政策調査・研究の他、理解増進のための外部発表、アジア地域のシンクタンク等との連携も含まれる。
【備考】
理系・文系を問わないが、原子力、核燃料サイクル、放射線、化学反応、国際条約・協定、安全保障等、コアとなる分野から文理を超えた専門性を高めながら研究に取り組んでもらう。
非従事者地球・環境
放射線
計算機・情報
核不拡散・核セキュリティ
応用物理
応用化学
その他
4セメント系固化体の中長期挙動推定手法の確立と変質モデル構築に関する研究開発核燃料サイクル工学研究所  BE資源・処分システム開発部
廃棄体化技術開発課
東海(核サ研)大杉 武史
電話:029-282-1133(内線65700)
E-mail:ohsugi.takeshi[at]jaea.go.jp
福島第一原子力発電所の廃炉作業を含む国内の原子力施設の廃炉・廃止措置においては、多種多様な廃棄物が発生する。これらの廃棄物は必要な期間、管理(保管、処理、処分)する必要がある。廃棄物によって固化体の性状も変化することから、各々の廃棄物に対して固化体の健全性や経年劣化等のデータを取得することは合理的とは言えない。本テーマでは、セメント系材料を対象に100年~数千年程度の中長期挙動推定手法を検証し確立するとともに変質モデル構築することで、廃炉・廃止措置作業から発生する廃棄物の管理手法選定に貢献する。非従事者材料
地球・環境
建築・土木
化学工学
応用物理
計算機・情報
5ロボットを利用した放射性廃棄物処理技術の研究開発核燃料サイクル工学研究所  BE資源・処分システム開発部
廃棄体化技術開発課
東海(核サ研)大杉 武史
電話:029-282-1133(内線65700)
E-mail:ohsugi.takeshi[at]jaea.go.jp
原子力施設に保管されている放射性廃棄物の処理では、分別解体作業の多くは人力で行われており、被ばく低減や作業の効率化が課題となっている。本テーマでは、放射性廃棄物処理におけるロボット技術の適用を目指し、安全性向上やコスト低減化のための研究開発を行う。産業用ロボット(マニピュレータ・制御装置)、協働ロボットと深度カメラを利用し、マスタスレーブ型の遠隔操作や深層学習モデルを用いた半自律制御による、排気フィルタ等の非定型廃棄物の切断・分解・移動等の実現に取り組む。非従事者機械
材料
電気・電子
建築・土木
応用物理
計算機・情報
ロボット
6放射性廃棄物の放射能評価に係る解析手法の開発核燃料サイクル工学研究所  BE資源・処分システム開発部
廃棄体化技術開発課
東海(核サ研)大杉 武史
電話:029-282-1133(内線65700)
E-mail:ohsugi.takeshi[at]jaea.go.jp
原子力の利用に伴い、様々な原子力施設から放射性廃棄物が発生している。これらの廃棄物を安全に処理処分するためには、廃棄物に含まれる核種ごとの放射能濃度を評価する必要であることから、効率的かつ合理的な放射能濃度の評価手法の開発が求められている。本テーマでは、解析的な手法を用いた放射性廃棄物中の放射能濃度の推定手法を開発し、検証することで、放射性廃棄物の廃棄体化技術の選定、埋設施設における基準策定や安全評価に貢献する。非従事者数学
地球・環境
放射線
材料
電気・電子
計測・分析
計算機・情報
7ソフトマター薄膜・界面におけるナノ構造及びダイナミクスの研究J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子利用セクション 
J-PARC青木 裕之
電話:029-284-3333
E-mail:hiroyuki.aoki[at]j-parc.jp
本テーマでは、高分子材料に代表されるソフトマターを対象として、薄膜状態や界面近傍で発現する物性に関する研究を行う。J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)において運用中の中性子構造解析装置及び重水素化ラボを用い、薄膜・界面におけるソフトマター分子のナノ構造およびそのダイナミクスに関する研究を行う。
(https://mlfinfo.jp/ja/bl17/)
従事者材料
応用物理
応用化学
8J-PARC加速器のビーム診断系・上位制御系・真空技術の高度化に関する研究J-PARCセンター
加速器ディビジョン 加速器第三セクション
J-PARC神谷 潤一郎
電話:029-284-3164
E-mail:kamiya.junichiro[at]jaea.go.jp
加速器は一つ一つが精密な装置の複合体であり、それら全ての装置において新しい技術開発テーマがある。J-PARCは多目的加速器でありビームの供給先が複数あるため、異なる供給先の同時運転には、ビーム診断系を用いて、各供給先に応じた運転条件の最適化を行う必要がある。ビーム診断系等に対する入力タイミングや出力データは、運転モード毎に制御系・タイミング系による厳密な管理が必要となる。また大強度ビーム出力時のイオンと壁との相互作用等の真空現象の理解と抑制には、表面、材料の基礎研究並びに新しい真空技術開発が重要となる。本テーマでは、ビーム診断系、加速器構成機器や上位の制御系、タイミング系、真空系の高度化を目的とした研究開発を行う。それを通じ、加速器の高安定な運転と全てのユーザーに高品質なビームを供給する施設の実現に資すること、および開発技術を幅広く社会実装することを目指す。より具体的には、大強度でも使用可能なビーム診断系の開発、タイミング系・データ収集系の不具合排除、装置の不良動作時及びその兆候の記録システムの開発、超高真空のための表面真空技術の開発を行う。採用者はこれらのうち1つ、もしくは複数のテーマにおいて研究することを可とする。従事者物理
化学
応用物理
材料
放射線
電気・電子
計測・分析
9同位体ラベル法を用いたソフトマターの構造・ダイナミクスに関する研究J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 共通技術開発セクション 
J-PARC小田 隆
電話:029-287-9618
E-mail:takashi.oda[at]j-parc.jp
タンパク質などの生体分子及び高分子などのソフトマターは大きな内部自由度を有し、多様かつ高度な機能を発現している。ソフトマターの構造及び運動性はその大きな自由度のために複雑であり、これを理解するためには試料の一部のみの選択的な観測を可能にする同位体ラベル法が有力である。本テーマでは試料化合物の重水素化技術を活用することで、中性子散乱他の実験的手法によってソフトマターの構造・ダイナミクスを明らかにすることを目的としている。従事者生物
材料
応用化学
10J-PARC加速器用電源の性能向上に関する研究J-PARCセンター
加速器ディビジョン 加速器四セクション
J-PARC高柳 智弘
電話:029-284-3262
E-mail:tomohiro.takayanagi[at]j-parc.jp
J-PARCでは、施設中長期計画に基づき、最大出力1MWでの安定運転を目指して加速器の高度化を進めている。この実現には加速器用電源の高度化研究が必須である。本テーマでは、次世代パワー半導体の一つであるSiCパワーデバイスを用いて、従来のSiパワーデバイスをベースとした電源装置に比べ小型化、低消費電力化及び高効率化を実現する新しい電源の研究開発を行う。従事者物理
放射線
電気・電子
材料
計測・分析
計算機・情報
11非弾性中性子散乱装置を用いたダイナミクス研究および技術開発J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子利用セクション 
J-PARC梶本 亮一
電話:029-284-3197
E-mail:ryoichi.kajimoto[at]j-parc.jp
J-PARC物質・生命科学実験施設に設置されている非弾性中性子散乱装置「四季」は、数meV~数100 meVのエネルギー領域におけるスピン・格子・原子ダイナミクスを測定することが可能であり、国内のみならず海外の利用者によって超伝導体・量子磁性体・誘電体・熱電材料・構造材料等の研究に広く利用されている。本テーマでは四季などの装置を用いたダイナミクス研究を行うとともに、装置が一線級であり続けるための装置またはデータ解析手法に関する技術開発を行う。
(https://mlfinfo.jp/ja/bl01/)
従事者物理
化学
材料
応用物理
計測・分析
12中性子散乱実験解析における計算科学手法の活用についての研究J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 共通技術開発セクション 
J-PARC巽 一厳
電話:029-284-3169
E-mail:kazuyoshi.tatsumi[at]j-parc.jp
J-PARC MLFでは、物質・生命科学における研究において中性子散乱計測をより有効に活用するため、同計測および解析での計算科学の活用を進めている。本研究では、中性子散乱実験データと、例えば、機械学習原子間ポテンシャルを用いた計算を組み合わせ、材料の微視的構造の静的・動的知見を精緻に獲得し、解析方法を高度に発展させる。実験データと対比できる材料モデリングに手を動かして進めていくことのできる人材または、機械学習分野での先端的研究を中性子散乱実験データに応用していくことのできる人材が望まれる。従事者計算機・情報
計測・分析
数学
材料
13J-PARC加速器におけるリニアック性能向上に関する研究J-PARCセンター
加速器ディビジョン 加速器第一セクション
J-PARC森下 卓俊
電話:029-284-3142
E-mail:takatoshi.morishita[at]j-parc.jp
J-PARC加速器は大強度陽子ビームを安定して加速することを目指して、加速器の高度化を進めている。J-PARC加速器の最上流に位置するリニアックは、負水素イオンビームの生成からエネルギー400MeVまでの加速を担っている。本テーマでは、ビーム出力の増加とビームロスの低減に向け、実機または試験装置やシミュレーションを用いて、主にリニアックにおけるビーム品質の向上に関する研究を行う。併せて、安定かつ稼働率の高い運転を目指して、ビーム源、加速空洞、高周波源、電磁石、ビーム診断機器などの高度化のための研究開発を進める。従事者物理
放射線
電気・電子
応用物理
計測・分析
計算機・情報
14シンチレータ型及びガス型中性子検出器に関する開発研究J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子基盤セクション 
J-PARC中村 龍也
電話:029-282-5344
E-mail:nakamura.tatsuya[at]jaea.go.jp
原子力機構がJ-PARC MLFに設置した世界最先端のパルス中性子実験装置の先進性の維持、新規研究分野への展開を目的として、シンチレータ型あるいはガス型中性子検出器の開発に従事する。応募者は、当該検出器の検出効率、位置分解能、計数率特性等の性能向上のための検出材料、電子回路、信号処理、測定手法及び計測システム全般等に関する開発研究を意欲的に進め、MLFにおける中性子実験装置の高度化・利用拡大に貢献する。従事者放射線
電気・電子
計測・分析
材料
15J-PARC 3GeVシンクロトロンの性能向上に関する研究J-PARCセンター
加速器ディビジョン 加速器第二セクション
J-PARC山本 昌亘
電話:029-284-3175
E-mail:masanobu.yamamoto[at]j-parc.jp
J-PARC陽子加速器では最大出力1MWを目指してビーム増強をすすめている。ビーム出力を増加させ、安定に加速器を運転するためには、ビームロスを低減させることが、また安定に運転するためには、構成機器の長寿命化が必要不可欠である。本テーマでは、主に、J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)でのビームロスを低減することを目的として、ロスビームによる加速器機器への影響の評価と実験的検証、RCSで加速されたビームの挙動の評価及びビーム診断などに関する研究を行う。また、加速器の安定性の向上を目的として、高周波加速システムや真空システムの増強、荷電変換薄膜の開発に関する研究等を行う。従事者物理
放射線
電気・電子
応用物理
計測・分析
計算機・情報
16大強度核破砕中性子源機器材料の照射後機械的特性に関する研究開発J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子源セクション 
J-PARC原田 正英
電話:029-282-6424
E-mail:harada.masahide[at]jaea.go.jp
高エネルギー加速器施設で標的等に用いられる金属材料の照射後機械特性に関するデータは少ない。本研究テーマでは、J-PARCの大強度核破砕中性子源において3 GeV陽子ビームを入射する水銀標的容器、陽子ビーム窓等の材料(SUS316L, アルミ合金等)を対象とし、ビーム運転に伴う機器材料の機械的特性変化を明らかにすることを目的に、照射後試験技術、材料疲労等に関する研究開発を行う。従事者物理
化学
放射線
材料
応用物理
17J-PARC陽子ビーム照射施設に関する研究開発J-PARCセンター 
核変換ディビジョン 
J-PARC前川 藤夫
電話:029-284-3315
E-mail:maekawa.fujio[at]jaea.go.jp
大強度陽子加速器施設(J-PARC)では、J-PARCの陽子ビームを多彩な応用分野で利用し、JAEAの目指す「ニュークリア×リニューアブル」で拓く新しい未来に貢献する "陽子ビーム照射施設" の設計検討を進めている。具体的な応用分野として、半導体デバイスの陽子/中性子照射によるソフトエラー試験を通じた宇宙開発や高度な情報化社会への貢献、核反応を利用した医療用RI製造、加速器を利用した高レベル放射性廃棄物を減らす技術の開発等である。本テーマでは、これら応用に適するよう陽子ビームのエネルギー・強度や形状を制御する技術の開発、また核反応シミュレーションや熱解析を駆使したビーム照射装置や標的の設計検討を行う。
https://j-parc.jp/c/OPEN_HOUSE/2021/others/transmutation.html
従事者放射線
応用物理
物理
化学
機械
材料
18J-PARCの単結晶中性子回折計を活用した物質科学研究の推進J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子利用セクション 
J-PARC大原 高志
電話:029-284-3092
E-mail:takashi.ohhara[at]j-parc.jp
J-PARC物質・生命科学実験施設に設置された世界最高クラスの単結晶中性子回折計SENJUおよびその他の中性子散乱装置を活用し、結晶中のプロトンや磁気スピンの振舞いに代表される物質科学の研究もしくは、単結晶中性子回折装置を最大限活用するための測定および解析法の研究開発を行う。これにより、単結晶構造解析装置の可能性を拡張し、原子力機構が持つ技術の多様化を目指す。
(https://mlfinfo.jp/ja/bl18/)
従事者物理
化学
材料
計測・分析
19偏極中性子光学に関する研究開発J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子基盤セクション 
J-PARC丸山 龍治
電話:029-284-3811
E-mail:ryuji.maruyama[at]j-parc.jp
原子力機構が推進しているパルス中性子源施設における多様な偏極中性子利用技術の高度化・利用拡大の一環として、中性子反射率測定に有効な磁気多層膜を用いた世界最先端の中性子偏極デバイスの開発に従事する。デバイスを構成する磁気多層膜特有の磁性、偏極中性子を用いた多層膜の磁気構造解析手法及びそれらを応用したサイエンスの展開等に関する研究開発を意欲的に進め、MLFにおける偏極中性子利用の高度化・利用拡大に貢献する。従事者物理
応用物理
20中性子偏極用He-3フィルターの高度化及び利用研究J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 共通技術開発セクション 
J-PARC奥 隆之
電話:029-284-3196
E-mail:takayuki.oku[at]j-parc.jp
原子力機構が推進しているパルス中性子源施設における多様な偏極中性子利用技術の高度化・利用拡大の一環として、適用可能装置が多く汎用性の高いスピン交換光ポンピング法に基づくHe-3ガス型中性子偏極フィルターデバイスに関して、J-PARC 物質・生命科学実験施設において、その高性能化および多様化を図る。更に、同偏極フィルター用の試料環境機器の開発を行い、パルス偏極中性子の利用研究に取組む。従事者材料
物理
化学
応用物理
21その場中性子回折法を用いた極限環境下における工学材料の構造と機能に関する研究開発J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子利用セクション 
J-PARCハルヨ ステファヌス
電話:029-284-3266
E-mail:stefanus.harjo[at]j-parc.jp
高温、極低温、水素環境、繰り返し負荷などの極限環境下において、工学材料(鉄鋼材料、アルミニウム合金やマグネシウム合金を含む軽金属材料、セラミックス材料、複合材料など)の機械的および機能的特性の発現機構解明に関する研究を行う。また、J-PARC物質・生命科学実験施設BL19において、その場中性子回折とアコースティックエミッション法や非接触変位測定法とのハイブリッド材料評価法、極限環境下材料研究のための試料環境機器などの測定手法や機器の開発を行う。
https://mlfinfo.jp/ja/bl19/
従事者材料
機械
応用物理
22液体水銀核破砕標的における生成核種の挙動に関する研究J-PARCセンター
物質・生命科学ディビジョン 中性子源セクション 
J-PARC原田 正英
電話:029-282-6424
E-mail:harada.masahide[at]jaea.go.jp
J-PARCの核破砕中性子源ではエネルギー3 GeVの陽子ビームが水銀標的に入射し、様々な核種が生成する。このうちトリチウムは水銀が流動するSUS316L製容器に吸着されるが、その挙動を知ることが興味深い課題となっている。本研究テーマでは、トリチウム等の気体状核種のSUS316Lへの吸着特性を把握することを目的に、試験装置を用いた実験的研究や金属材料中の吸着や脱離のモデル化検討等を行う。従事者物理
化学
放射線
材料
応用物理
23シビアアクシデント評価手法の高度化に関する研究原子力安全・防災研究所 安全研究センター
シビアアクシデント研究グループ 
東海(原科研)柴本 泰照
電話:029-282-5263
E-mail:sibamoto.yasuteru[at]jaea.go.jp
シビアアクシデント時のプラント応答、事故進展及び放射性物質の移行・放出挙動を対策の効果を含めて評価するための研究開発を行う。具体的には、下記のいずれか、またはこれらに関連する研究/技術開発を行う。
・確率論的リスク評価:熱水力システム解析コードを用いたレベル1PRA、シビアアクシデント総合解析コードを用いたソースターム評価を含むレベル2PRA、レベル2/3を横断した先進的PRA(例えばDPRA)手法の開発、及びそれらの不確かさ評価に関する研究。
・シビアアクシデント総合解析コード開発:シビアアクシデントの事故進展とソースタームを評価するための解析コードの開発のサポートを行う。解析コードの全体設計、各種解析モジュールの設計・作成、既存SAコードの調査、文書作成などを含む。
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
非従事者物理
化学
機械
地球・環境
計算機・情報
その他
24原子力災害時のリスク評価及び原子力防災に関する研究原子力安全・防災研究所 安全研究センター
リスク評価・防災研究グループ 
東海(原科研)高原 省五
電話:029-282-6139
E-mail:takahara.shogo[at]jaea.go.jp
原子力災害に伴う公衆への影響に関して、影響評価モデルの開発やそれら影響に関する管理の最適化研究を実施する。具体的には、下記のいずれか、又は関連するテーマについて研究する。
①住民の被ばく線量や健康影響から社会・経済的影響までを含む事故影響評価に係る評価モデルの開発
②上記の評価モデルを実装した計算コードの開発、あるいはレベル3PRAコードOSCAARの高度化
③レベル3PRAコードOSCAAR等を用いた原子力災害時の防護戦略の最適化研究
④原子力防災に関する住民意識・行動及び公衆コミュニケーションに関する研究
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
非従事者物理
数学
地球・環境
放射線
計算機・情報
その他
25原子炉機器の材料劣化及び構造健全性評価に関する研究原子力安全・防災研究所 安全研究センター
経年劣化研究グループ 
東海(原科研)外山 健
電話:029-282-5044
E-mail:toyama.takeshi[at]jaea.go.jp
国内のエネルギーセキュリティを向上させ、経済基盤を支える観点から、既設軽水炉の長期運転が求められている。軽水炉における安全上重要な機器の長期にわたる運転期間中の健全性を確保するためには、材料劣化メカニズム等の最新知見に基づき、機器を構成する材料の劣化予測精度を向上させたうえで、機器の構造健全性を確保することが重要である。本研究では、安全上重要な原子炉圧力容器・配管等の一次圧力バウンダリ機器を主な対象として、中性子照射前後の材料に対する微細組織分析や破壊靭性評価、高温高圧水中における応力腐食割れ発生・進展評価、非破壊検査等の試験研究及び数値解析等の解析的研究を実施することにより、中性子照射や高温高圧水等の原子炉特有の環境が材料劣化に及ぼす影響を調べる。さらに、亀裂の進展や破壊を含めた欠陥評価手法、溶接残留応力評価手法、材料の高温特性や非線形特性を考慮した破壊評価手法等、材料劣化評価手法や構造健全性評価手法の整備・改良に取り組む。
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
従事者機械
材料
計測・分析
計算機・情報
物理
応用物理
26原子力施設建屋や機器・配管の耐震・構造健全性評価手法の高度化に関する研究原子力安全・防災研究所 安全研究センター
耐震・構造健全性評価研究グループ 
東海(原科研)西田 明美
電話:029-282-5324
E-mail:nishida.akemi[at]jaea.go.jp
従来の基準地震動を超える近年の大きな地震の発生、新規制基準における飛翔体衝突影響評価に係る規制の新設等を踏まえ、原子力施設建屋や機器・配管等を対象とした耐震・構造健全性評価手法の高度化を進める。具体的には、下記のいずれか、またはこれに関連する研究開発を実施する。
・原子力施設建屋や機器・配管等を対象に、評価対象モデルの3次元化や非線形特性の考慮等の耐震評価手法及び地震リスク評価に資する損傷確率評価手法等に関する研究開発
・飛翔体衝突による建屋や建屋内包機器に対する影響評価手法等に係る研究開発
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
非従事者建築・土木
機械
材料
応用物理
物理
計算機・情報
計測・分析
27再処理施設の重大事故時放射性物質移行挙動に関する研究原子力安全・防災研究所 安全研究センター
サイクル安全研究グループ
東海(原科研)武田聖司
電話:028-282-6170
E-mail:takeda.seiji[at]jaea.go.jp
再処理施設においても高レベル濃縮廃液沸騰乾固事故や有機溶媒火災事故等が重大事故として新たに定義され、事故影響や重大事故対策の有効性評価を行うための評価手法の整備が緊急の課題となっている。本研究では、事故時の発生形態と関係づけた放射性物質の放出・移行・閉じ込めに係るデータを実験的に取得するとともにモデル化し、事象進展解析コードとして整備することを目的とする。
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
非従事者化学
化学工学
計測・分析
28原子力施設廃止措置の安全評価に関する研究原子力安全・防災研究所 安全研究センター
廃棄物・環境安全研究グループ 
東海(原科研)島田 太郎
電話:029-284-3714
E-mail:shimada.taro[at]jaea.go.jp
原子力施設の廃止措置においては計画及び終了の各段階において、公衆及び作業者などの被ばく線量を評価して、線量基準などを満たすことを確認することが求められる。あわせてIAEAの勧告では、廃止措置で発生する放射性廃棄物量を最小化することも求められている。さらに、原子力施設解体の進捗に伴うリスク変動や福島第1原子力発電所(1F)の燃料デブリの取り出し工程に応じたリスク変動を適切に管理する必要もある。そこで、本研究テーマでは、原子力施設や1Fの廃止措置作業の計画、実施、あるいは廃止措置終了の妥当性を評価するための手法の高度化に関する以下の研究を行う。
・放射性廃棄物発生量、被ばく線量の低減、コストなどの指標に対する最適化のためのモデル化、評価手法の開発
・施設解体の進捗に応じたリスク変動、1Fの燃料デブリの取り出し工程に応じたリスク変動の評価手法に関する研究
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
非従事者放射線
物理
計算機・情報
29臨界安全に関する基準値(推定臨界下限増倍率や未臨界限度の評価方法の最適化に関する研究)原子力安全・防災研究所 安全研究センター
臨界安全研究グループ 
東海(原科研)郡司 智
電話:029-282-6634
E-mail:gunji.satoshi74[at]jaea.go.jp
国内における臨界安全に関する基準値(推定臨界下限増倍率や未臨界限度)の評価方法については、臨界実験ベンチマークの計算結果に基づいて統計的に評価する手法が臨界安全ハンドブックにおいて採用されているが、それから約20年間、評価手法の発展に関する研究・取り組みはほとんど行われていない。一方で、海外では、解析の入力となる核データ等の様々な不確かさや、ベンチマーク体系と評価対象の核燃料システムとの性質の近さによる重みを考慮した手法など、評価手法に関する研究が盛んに進められている。そこで、現在国内外で提案されている評価手法を広く調査・分析し、代表的な手法について適用対象・適用条件に応じた利点、欠点等を明らかにしたうえで、様々な適用対象・条件において幅広く適用可能なロバストな評価手法を検討する。
【備考】
・具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
・応募者は臨界実験だけでなく計算シミュレーションに関する知識及び経験を有することが望ましい。
従事者物理
計算機・情報
応用物理
機械
計測・分析
その他
30環境試料中の核物質含有粒子分析法の高度化に関する研究開発原子力安全・防災研究所 安全研究センター
保障措置分析化学研究グループ 
東海(原科研)安田健一郎
電話:029-284-3668
E-mail:yasuda.kenichiro[at]jaea.go.jp
世界各国の原子力施設で採取された環境試料中に含まれる極微量の核物質を分析することにより、その施設での原子力活動の内容を推定することが可能となる。本研究では、そのために必要な分析法の開発を行う。具体的には、直径1マイクロメートル程度の核物質含有粒子を対象として、二次イオン質量分析装置、誘導結合プラズマ質量分析装置、表面電離型質量分析装置などの分析機器を駆使した同位体比分析法の高度化開発を行う。
【備考】
具体的な研究内容は着任後の協議により選定する。
従事者計測・分析
核不拡散・核セキュリティ
31ウランを活物質とする蓄電池の開発原子力科学研究所 NXR開発センター
大容量蓄電池開発特別チーム
東海(原科研)大内 和希
電話:029-282-5912
E-mail:ouchi.kazuki[at]jaea.go.jp
劣化ウランは現在日本国内で約16,000トンが保管され、有効な活用法が必要とされている。NXR開発センター大容量蓄電池開発特別チームでは、活用法の1つとして、ウランの電極反応を利用する蓄電池を研究開発している。本研究課題では、ウランの電極反応の探索、蓄電池用材料の開発、製造プロセスの設計などを対象として、新しい蓄電池の開発を目指した研究を行う。また、研究を進める上で必要となる計測・解析法の開発を行う。なお、当該分野での経験があることが望ましいが、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。従事者化学
化学工学
材料
電気・電子
計測・分析
32カーボンニュートラルと高付加価値資源生成の同時実現を目指す水素・重水素製造技術の革新原子力科学研究所 パイオニアラボ
保田重水素分離技術ラボ 
東海(原科研)保田 諭
電話:029-282-6081
E-mail:yasuda.satoshi[at]jaea.go.jp
カーボンニュートラル実現による持続可能な社会を目指し、電気化学や触媒材料化学・設計を駆使して、革新的な物質分離・エネルギー変換技術の開拓を行います。一例として、エネルギーキャリアである水素製造と同時に、重水素を低コストで分離回収する技術の確立を目指します。これにより半導体や医薬品・化成品の開発、核融合の燃料に必須であるが、輸入に頼っている高価な重水素の国内生産化の基礎を確立します。主な業務内容は以下の通りです。
・水電解による水素製造と重水素の同時製造を可能にする革新的技術やの開発
・重水素の効率的な濃縮技術や新規触媒の開発
・その他、産業利用を見据えた重水素置換化合物の合成など
本ラボの特色は、化学、物理、工学といった様々な分野の知識と技術を融合し、物質分離やエネルギー変換に関する基礎から産学連携を通じた社会実装化まで、幅広い研究を進めています。
非従事者物理
化学
材料
応用物理
応用化学
化学工学
計測・分析
33脱炭素x資源循環:バイオマス由来材料で挑む海水資源回収とCO2変換の研究開発原子力科学研究所 パイオニアラボ
関根バイオマス資源開発ラボ 
東海(原科研)関根 由莉奈
電話:029-282-3864
E-mail:sekine.yurina[at]jaea.go.jp
本ラボでは、バイオマス資源や廃棄物利用を基盤とした 多孔質・機能性材料の設計・創製を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する新技術の開発に取り組んでいます。特に、凍結架橋法等により得られる高比表面積・高親水性を有する天然高分子多孔体を活用し、以下の複合的な社会課題に挑戦しています:
・海水からのウラン等レアメタル回収による未利用資源の活用とエネルギー安定供給への貢献
・CO₂の吸着・変換によるカーボンニュートラル社会の実現
・使用済み吸着材の再資源化・材料循環プロセスの構築
本テーマでは、材料化学、界面化学、分析化学、環境工学、触媒化学などの学際的な知見を融合しつつ、ラボスケールの材料合成から性能評価、さらには社会実装を見据えたシステム設計に至るまでの幅広い研究フェーズを経験できます。加えて、異分野連携や産学官プロジェクトとの協働機会も多く、将来的な独立研究者としての成長を見据えた環境を提供しています。
(https://tenkai.jaea.go.jp/innovationplus/news/news-9/)
従事者化学
材料
応用化学
応用物理
34持続可能な資源利用を目指した土壌粘土鉱物に基づく機能性材料創製と応用原子力科学研究所  パイオニアラボ
本田未来粘土材料研究開発ラボ
東海(原科研)本田 充紀
電話:029-282-5832
E-mail:honda.mitsunori[at]jaea.go.jp
 現代社会が直面するエネルギー自給率の向上とカーボンニュートラルの実現に向けて、私たちは環境に優しい土壌粘土鉱物の潜在力を探求しています。本研究テーマでは、我々が独自に開発した溶融塩法を駆使し、土壌粘土鉱物を活用した新しい機能性材料の開発に取り組みます。具体的には、土壌粘土鉱物を原料として、熱電変換材料や熱電モジュール、湿度センサー材料などの研究開発を行います。この過程では、溶融塩法を用いた多様な結晶合成を行い、以下の手法により得られた結晶材料の詳細な解析を実施します:蛍光X線分析、X線回折分析、放射光X線分析および赤外吸収スペクトル分析、密度分析など。さらに、得られた材料の特性を評価し、以下の研究開発を推進します。熱電物性評価および熱電モジュールの作製と評価、比表面積・細孔分布評価を通じた構造と物性の相関解析。これらの研究を通じて、環境負荷を低減し、持続可能な社会構築に貢献するための基盤技術を確立することを目指します。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/actinoid/
パイオニアラボ:(https://www.jaea.go.jp/04/ntokai/pioneerlab/index.html
従事者材料
応用物理
地球・環境
物理
計測・分析
35極限重元素核科学研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
極限重元素核科学研究グループ 
東海(原科研)西尾 勝久
電話:029-282-5454
E-mail:nishio.katsuhisa[at]jaea.go.jp
重元素・超重元素領域を対象とした核物理および核化学の実験もしくは理論研究を行う。核物理においては、安定同位体から離れた原子核に着目し、原子核の構造、反応、核分裂等における新現象と新原理の発見を目指す。核化学では、重元素・超重元素における特異な電子状態や化学結合の発見及び理解を目指して、超重元素の溶液化学及び気相化学研究、イオン源や低速イオンビーム、イオントラップを用いた反応研究、イオン化エネルギー測定などを実施する。実験研究では原子力機構および日本国内外の加速器施設を利用する。(https://asrc.jaea.go.jp/soshiki/gr/HENS-gr/index.html)
【備考】
放射線従事者は実験系の場合
従事者物理
化学
放射線
応用物理
応用化学
計算機・情報
その他
36J-PARCにおけるハドロン・原子核物理の実験的研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
ハドロン原子核物理研究グループ 
東海(原科研)佐甲 博之
電話:029-284-3828
E-mail:sako.hiroyuki[at]jaea.go.jp
グループで推進するJ-PARCのハドロン実験施設、J-PARC重イオン計画、またはRHICおよびBelle(II)におけるハドロン・原子核実験のいずれかに従事する。
(https://asrc.jaea.go.jp/soshiki/gr/hadron/)
従事者物理
37強相関アクチノイド科学研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
強相関アクチノイド科学研究グループ 
東海(原科研)徳永 陽
電話:029-284-3525
E-mail:tokunaga.yo[at]jaea.go.jp
スピン三重項超伝導や非相反伝導など、強相関電子系における新奇な量子現象の研究を行う。実験の場合は個別のテーマに応じて、物質開発、磁気・輸送物性測定、核磁気共鳴、中性子散乱、ミュオンスピン緩和、共鳴X線回折などの手法を相補的に用いて研究を進める。さらに最新の集束イオンビームによる微細加工技術も利用できる。海外との共同研究も積極的に進める。従事者物理
材料
応用物理
化学
38スピン物性科学の研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
スピン-エネルギー科学研究グループ
東海(原科研)家田 淳一
電話:029-284-3449
E-mail:ieda.junichi[at]jaea.go.jp
当グループは、スピントロニクス、マグノニクス、磁気回転効果、強相関効果、ト ポロジカル物性など、回転の量子である「スピン」を起点とした固体物性の研究を、実験と理論の両面から行っている。磁性、スピントロニクスの関連分野に関心があり、スピンの可能性を追求する意欲のある方を幅広く歓迎する。具体的な研究テーマについては、論文リスト(https://asrc.jaea.go.jp/soshiki/gr/spinenergy/publist_idx.html)を参照頂き、問い合わせも随時受け付ける。非従事者物理
応用物理
材料
計算機・情報
39表面・界面、低次元物質に関する研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
表面界面科学研究グループ 
東海(原科研)深谷 有喜
電話:029‐282‐6582
E-mail:fukaya.yuki99[at]jaea.go.jp
表面界面構造および二次元物質等の低次元物質に関する研究開発に従事する。表面や固液界面における分析手法を用いて低次元物質の原子配置や電子状態を解明し、燃料電池やカーボンリサイクルのための電極触媒や水素機能材料等の新機能材料開発に資する。研究の推進にあたっては分子線エピタキシー (MBE)、化学気相成長 (CVD)、原子間力顕微鏡 (AFM)、走査型トンネル顕微鏡 (STM)、ラマン分光、電気化学分析、高速反射電子回折 (RHEED)、陽電子回折、光電子分光、第一原理計算の利用が可能である。従事者物理
化学
材料
応用物理
応用化学
計測・分析
40ミュオンビームを利用した物質材料研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
表面界面科学研究グループ 
東海(原科研)髭本 亘
電話:029-284-3873
E-mail:higemoto.wataru[at]jaea.go.jp
加速器で作られるミュオンなどを用いた物質研究に従事する。素粒子のひとつであるミュオンは、物質内部の局所磁場を超高感度で調べることが可能で、物質の電子、スピン状態の探るためのプローブ、あるいは水素の状態と運動を模したシミュレーター的なツールとして用いられ、物質研究に広く活用されている。本テーマではJ-PARCなどで得られるミュオンビームなどを用い、物質の局所的な電子、スピン、水素状態等の解明など、物質材料の機能研究を推進する。なお、ビーム実験の経験の有無は問わない。従事者物理
化学
材料
応用物理
応用化学
計測・分析
41量子多体系の理論研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
先端理論物理研究グループ 
東海(原科研)宇都野 穣
電話:029-282-6901
E-mail:utsuno.yutaka[at]jaea.go.jp
クォークから物性系に至る量子多体系の諸現象を解明する理論研究に取り組む。原子力機構における基礎科学研究の役割に基づき、機構で行われている実験に関わる研究や、既存の理論研究の垣根を超えた分野融合型の研究を歓迎する。非従事者物理
42耐環境性を有する機能材料に関する基礎・応用研究原子力科学研究所 先端基礎研究センター
耐環境性機能材料科学研究グループ 
東海(原科研)田中 万也
電話:029-284-3518
E-mail:tanaka.kazuya[at]jaea.go.jp
耐照射性・耐熱・耐腐食などの高い耐環境性を有しながら、かつ、磁性・光学特性・力学特性・電気化学特性などの高い機能性を有する材料の創製に向けた基礎・応用研究を行う。高い環境維持性を有するエネルギー材料等の研究も歓迎する。
https://asrc.jaea.go.jp/soshiki/gr/susg/index.html
【備考】
将来的な原子力分野への応用を含めた広い意味での材料科学研究であり、必ずしも直接的な原子力材料研究に限定しない。
従事者応用物理
応用化学
材料
43粒子・重イオン輸送計算コードPHITSの高度化に資する研究、及びその生命・物性・医療・宇宙分野等への応用研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
放射線挙動解析研究グループ 
東海(原科研)佐藤 達彦
電話:029-282-5803
E-mail:sato.tatsuhiko[at]jaea.go.jp
本テーマは,原子力機構が中心となって開発している粒子・重イオン輸送計算コードPHITSの高度化に資する研究、基礎科学研究およびその生命・物性・医療・宇宙分野等への応用研究を実施する。若手研究者の自由な発想に基づく斬新な研究を期待します。 非従事者応用物理
計算機・情報
放射線
生物
物理
化学
応用物理
44核データの研究開発原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
核データ研究グループ 
東海(原科研)岩本 修
電話:029-282-5480
E-mail:iwamoto.osamu[at]jaea.go.jp
持続可能な社会の実現に向けて、新たな原子力の研究開発や様々な放射線利用へ貢献するために、これらの基盤となる原子核の反応や崩壊に関わる核データに関する研究を行う。原子力機構で整備している核データライブラリJENDLの開発のため、(1)J-PARCなどの施設を用いた核データの測定に関する研究、(2) 原子核反応や原子核構造の理論的な研究、(3)データベース開発のための核データ評価に関する研究、から一つまたは複数のテーマを選択して研究を実施する。
https://wwwndc.jaea.go.jp/Labo/index_J.html
【備考】
放射線従事の区分は実施するテーマに依存する。
従事者物理
放射線
応用物理
計測・分析
計算機・情報
45次世代放射線計測技術の開発とその応用展開原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
原子力センシング研究グループ 
東海(原科研)藤 暢輔
電話:029-282-6211
E-mail:toh.yosuke[at]jaea.go.jp
本研究テーマでは、ガンマ線や中性子などの放射線計測技術の開発に加え、放射線測定技術を応用した幅広い研究—廃止措置、核セキュリティ、放射線医療、自然科学など—が対象となる。候補者の自由な発想と柔軟なアプローチを尊重し、新たな視点からの挑戦を歓迎する。また、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。従事者放射線
計測・分析
物理
応用物理
核不拡散・核セキュリティ
地球・環境
46低酸素ポテンシャル高温高圧水中におけるステンレス鋼の粒界酸化挙動の研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
防食材料技術開発グループ 
東海(原科研)相馬 康孝
電話:029-282-6482
E-mail:soma.yasutaka[at]jaea.go.jp
2020年代から実機プラントにおいて酸素ポテンシャルの低い高温高圧水中におけるステンレス鋼の応力腐食割れ事例が多く報告されるようになり、割れメカニズムの解明が高経年化対策上の重要課題となっている。本研究では、実機模擬条件におけるステンレス鋼の腐食・酸化試験を実施し、応力腐食割れによる材料寿命を把握するうえで重要な結晶粒界の酸化挙動を理解することを目的とする。 非従事者化学
地球・環境
機械
材料
47安全性向上のための核燃料・核分裂生成物のふるまい評価に関する基礎研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
燃料高温科学研究グループ 
東海(原科研)三輪 周平
電話:029-282-5379
E-mail:miwa.shuhei[at]jaea.go.jp
燃料高温科学研究グループでは、軽水炉等の安全性・性能向上に向けた基礎研究として、核燃料の物性・ふるまいや核分裂生成物の事故時ふるまいを対象にデータ取得・メカニズム解明・モデル化を行い、ふるまい解析コード高度化に資するデータベースを構築している。本研究では、高燃焼度化を目指した新型燃料(doped UO2燃料等)の物性や照射挙動(模擬照射燃料)、核分裂生成物の事故時挙動のいづれかに対して、それらのメカニズム解明に向けたウランや模擬核分裂生成物を用いた実験データの取得や計算科学的手法の開発等を行う。本研究はグループの研究員と協力して行う。また応募者の希望に応じて対象とする燃料等の内容を調整することが可能である。従事者物理
化学
材料
計算機・情報
48溶媒抽出界面で起こる化学反応の振動和周波発生分光法および理論化学計算による研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
原子力化学研究グループ 
東海(原科研)日下 良二
電話:029-282-5788
E-mail:kusaka.ryoji[at]jaea.go.jp
溶媒抽出の油水界面は金属イオンを通過させるなど極めて重要な役割を担っているにもかかわらず、そこで起こる化学反応の理解は依然として十分に進んでいない。本研究では、約1nmという分子レベルの界面厚さ領域の化学状態を明らかにできる振動和周波発生分光法を新たに設計・開発することによって、または、理論化学的計算アプローチによって、溶媒抽出界面で起こる化学反応の理解を深める。そして、これらの溶媒抽出界面の理解を基に、溶媒抽出性能の向上を目指す。従事者化学
物理
放射線
計測・分析
49微量かつ希薄な溶液試料の高感度分光法の開発及び放射性試料への応用原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
原子力化学研究グループ 
東海(原科研)熊谷 友多  浦島 周平 
電話:029-282-5268
E-mail:kumagai.yuta[at]jaea.go.jp
電話:029-282-6386
E-mail:urashima.shuhei[at]jaea.go.jp
使用済み燃料等の高レベル放射性廃液には多様な元素が含まれているが、各元素の分離や再利用のためには、それら元素がどのような化学状態で溶存しているかの分析が重要となる。化学状態の分析には吸収スペクトルの計測が大きな役割を果たすが、通常の吸光測定では試料量と計測感度がおおよそトレードオフとなってしまうため、一つ一つの化学種の濃度や吸光係数は必ずしも高いとは限らないにも関わらず微量しか扱うことのできない高レベル放射性廃液への応用は難しい。そこで本研究課題ではナノリットル程度の試料から高感度に吸収スペクトルを得ることのできる新しい方法を開発する。また、開発した手法を用いて放射性溶液に含まれる重イオンの化学状態を分析する。従事者計測・分析
化学
50同位体分析を利用した陸域生態系における温室効果ガス動態の解明と気候変動予測に関する研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
環境動態研究グループ           
東海(原科研)小嵐 淳
電話:029-282-5903
E-mail:koarashi.jun[at]jaea.go.jp
気候変動は人類にとって最も深刻な脅威のひとつとなっている。地球温暖化が多くの気候変動現象の引き金となっており、地球温暖化の主因は大気中の二酸化炭素(CO2)やメタンをはじめとする温室効果ガスの増加である。土壌はCO2の巨大な排出源であるだけでなく、メタンの吸収源・排出源としての機能も有する。そのため、気候変動の将来予測においては、土壌を介した温室効果ガス交換の実態とその気候変動に対する応答の理解が不可欠である。本研究では、同位体分析を利用した先駆的な研究手法を開発・活用して、土壌を介した温室効果ガス交換のメカニズムの解明に挑むとともに、モデル化を通して、陸域生態系における気候―炭素循環フィードバックの評価を目指す。非従事者地球・環境
生物
化学
計測・分析
計算機・情報
51マイクロプラスチックの環境中における動態と特性の解明に関する研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
環境動態研究グループ           
東海(原科研)小嵐 淳
電話:029-282-5903
E-mail:koarashi.jun[at]jaea.go.jp
昨今、プラスチックごみによる地球規模での環境汚染、特にマイクロプラスチックによる生態系への影響が大きな問題となっている。マイクロプラスチックによる生態系への影響の評価に向けては、マイクロプラスチックの環境中での動態や特性の理解が不可欠である。本研究では、同位体分析をはじめとした原子力機構が有する様々な分析技術を活用して、マイクロプラスチックの環境物質(有機物、微生物、化学物質、放射性核種等)との相互作用とその発現メカニズムに着目した研究を展開する。さらに、得られた知見を数値シミュレーションモデルに組み込み、マイクロプラスチックの陸域から海洋への移行と、マイクロプラスチックがもたらす生態系への真のインパクトを解き明かす。非従事者地球・環境
生物
化学
物理
計測・分析
計算機・情報
52スマート照射技術の研究開発原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
照射材料工学研究グループ 
東海(原科研)大久保 成彰
電話:029-282-6212
E-mail:okubo.nariaki[at]jaea.go.jp
革新的原子力システムで使用される軽水炉用燃料被覆管(ATF)や加速器駆動核変換システム(ADS)に使用されるターゲット窓材や燃料被覆管等を対象とし、炉内環境での照射が材料特性に与える影響を解明するための研究を行う。様々な環境条件のもとで照射された材料の微細組織観察、各種機械強度試験(引張、疲労、クリープ等)、微小試験片技術開発等を実施し、微細組織変化と強度特性変化の相関関係や照射損傷挙動等を評価する。環境因子(照射、熱負荷、応力、雰囲気等)と照射条件との重畳作用を調べ、モデル化し、計算チームとも連携をしながら、原子炉照射材を合理的に扱えるスマート照射技術の開発を進める。従事者材料
放射線
機械
計測・分析
53事故耐性向上に貢献するための燃料被覆管材料挙動に関する研究原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター
照射材料工学研究グループ 
東海(原科研)根本 義之
電話:029-282-5306
E-mail:nemoto.yoshiyuki[at]jaea.go.jp
原子力機構では、原子炉における冷却水損失事故(LOCA)等での高温条件でも酸化や水素発生が起こりにくく、安全性の高い、事故耐性燃料(ATF)の開発に関わる研究を行っており、特に被覆管の事故時高温での酸化や水素吸収、変形、破損挙動などを評価するための各種実験や解析を実施している。本研究テーマにおいては、これらに係る各種実験や解析を行う。研究の具体的内容は、応募者の希望に応じて調整する。
https://nsec.jaea.go.jp/ATFWS/index.html
従事者機械
材料
計測・分析
計算機・情報
化学
数学
54量子ビームを相補的に活用した強相関電子系物質等の研究原子力科学研究所 物質科学研究センター
強相関材料物性研究グループ
東海(原科研)樹神 克明
電話:029-282-6474
E-mail:kodama.katsuaki[at]jaea.go.jp
物質科学研究センターでは、研究用原子炉JRR-3、大強度陽子加速器施設J-PARC、大型放射光施設SPring-8などの先端施設において、研究装置の高度化を進めるとともに、中性子や放射光(X線)を利用した研究を行っている。本テーマでは、中性子を中心とした上で、これらの施設を相補的に用い、構造と機能の相関解明に基づく先端材料開発、特に、強相関電子系物質などの新奇物性探索やその機能性と構造の相関を解明する研究開発に取り組む。同時に本研究グループがJRR-3で運営している三軸型中性子分光器や粉末中性子回折装置、中性子反射率計について、実験、解析技術の高度化を進める。なお、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/kyousou/
ビーム利用装置:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/device/
Project JAEA「研究用原子炉JRR-3運転再開に向けて」:(https://www.jaea.go.jp/atomic_portal/jaea_channel/40/
従事者物理
応用物理
化学
材料
計測・分析
55中性子ビームを活用した実用材料・技術の高度化に資する研究原子力科学研究所 物質科学研究センター
階層構造研究グループ
東海(原科研)菖蒲 敬久
電話:080-4905-2775
E-mail:shobu.takahisa[at]jaea.go.jp
物質科学研究センターでは、研究用原子炉JRR-3、大強度陽子加速器施設J-PARC、大型放射光施設SPring-8などの先端施設において、研究装置の高度化を進めるとともに、中性子や放射光(X線)を利用した研究を行っている。本テーマでは、JRR-3からの中性子ビームの特性を最大限に活用して放射性廃棄物処分や再資源化、食品素材や医薬品の保存、加工プロセスの制御等に関する材料や技術の高度化に資する研究開発に取り組むとともに、中性子計測技術の高度化・高効率化に係る研究開発を通じて中性子ビーム利用拡大に貢献する。なお、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/kaiso/
ビーム利用装置:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/device/
Project JAEA「研究用原子炉JRR-3運転再開に向けて」:(https://www.jaea.go.jp/atomic_portal/jaea_channel/40/
従事者機械
材料
応用物理
計測・分析
化学
放射線
建築・土木
56中性子散乱技術を活用した分離技術の高度化に資する研究原子力科学研究所  物質科学研究センター
階層構造研究グループ
東海(原科研)上田 祐生
電話:029-284-3960
E-mail:ueda.yuki[at]jaea.go.jp
物質科学研究センターでは、研究用原子炉JRR-3、大強度陽子加速器施設J-PARC、大型放射光施設SPring-8などの先端施設において、研究装置の高度化を進めるとともに、中性子や放射光(X線)を利用した研究を行っている。本テーマでは、JRR-3からの中性子ビームの特性を最大限に活用して希少資源のリサイクルや放射性廃棄物の再資源化のための分離技術の高度化に資する研究に取り組むとともに、中性子散乱技術の高度化に関わる研究開発を行う。なお、これまでに分離・リサイクルに関する研究経験があることが望ましいが、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、経験や専門性は問わない。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/kaiso/
ビーム利用装置:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/device/index.html
ビームライン:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/device/sans-j_pno/index.html
従事者化学
物理
応用化学
計測・分析
材料
化学工学
57放射光分光を利用した先端物質科学研究原子力科学研究所  物質科学研究センター
放射光科学研究グループ 
関西(播磨)藤森 伸一
電話:070-1493-2188
E-mail:fujimori[at]spring8.or.jp
物質科学研究センターでは、研究用原子炉JRR-3や大型放射光施設SPring-8等の先端施設において、研究装置の高度化と中性子や放射光を利用した先端物質科学研究を推進している。特に、SPring-8では原子力機構の有する専用ビームラインBL22XU及びBL23SUを用いて分析技術の高度化や新規物質開発などを進めている。本研究テーマでは、特にBL23SUに設置している軟X線角度分解光電子分光(ARPES)装置、走査型透過X線顕微鏡(STXM)装置等を利用した先端物質科学研究を行うとともに、上記装置の高度化・維持管理、及び放射光施設利用者への支援を行う。なお、当該分野での経験があることが望ましいが、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/actinoid/
ビーム利用装置:(https://arim.jaea.go.jp/jp/device.html
ビームライン:(https://arim.jaea.go.jp/jp/beamline.html
従事者物理
応用物理
計測・分析
材料
58高エネルギーX線マイクロビームを用いた福島第一原子力発電所のデブリや環境試料の化学状態分析原子力科学研究所  物質科学研究センター
放射光科学研究グループ 
関西(播磨)谷田 肇
電話:080-4903-5984
E-mail:tanida.hajime[at]jaea.go.jp
物質科学研究センターでは、研究用原子炉JRR-3や大型放射光施設SPring-8等の先端施設において、研究装置の高度化と中性子や放射光を利用した先端物質科学研究を推進している。特に、SPring-8では原子力機構の有する専用ビームラインBL22XU及びBL23SUを用いて分析技術の高度化や新規物質開発などを進めている。本研究テーマでは、福島第一原子力発電所由来の放射性微粒子などの環境試料や、取り出された核燃料デブリ、あるいはガラス固化材料などに含まれている多種多様な元素について、大型放射光施設SPring-8に有する原子力機構専用ビームラインBL22XUのRI実験棟において、高エネルギーX線マイクロビームを用いて、Ca K端からCe K端までの広いエネルギー範囲において、蛍光X線による元素マッピング、X線回折による結晶系マッピング、及びXAFSによる価数マッピング測定を行い、不均一な試料の化学状態分析を行い、試料の生成由来や安定性を解明するための手法や解析方法の開発や研究を行う。なお、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/actinoid/
ビーム利用装置:(https://arim.jaea.go.jp/jp/device.html
ビームライン:(https://arim.jaea.go.jp/jp/beamline.html
従事者地球・環境
計測・分析
化学
放射線
物理
59X線吸収分光によるエネルギー変換材料の反応機構解明原子力科学研究所  物質科学研究センター
放射光科学研究グループ 
関西(播磨)松村 大樹
電話:070-1435-6393
E-mail:daiju[at]spring8.or.jp
物質科学研究センターでは、研究用原子炉JRR-3や大型放射光施設SPring-8等の先端施設において、研究装置の高度化と中性子や放射光を利用した先端物質科学研究を推進している。特に、SPring-8では原子力機構の有する専用ビームラインBL22XU及びBL23SUを用いて分析技術の高度化や新規物質開発などを進めている。本研究テーマでは、SPring-8に設置した分析装置の一つであるX線吸収分光測定装置を用いて、燃料電池電極触媒、メタノール合成触媒、太陽電池、放射線発電素子といったエネルギー変換に関わる各種材料をターゲットとした研究開発を行う。例えば、材料の触媒反応下での時間分解構造情報を基に、エネルギー変換機構や材料特性の源となる構造要因を決定し、最適な材料作製にフィードバックさせることで、新規材料開発を促す。なお、本テーマに熱意をもって主体的に取り組むことができる若手研究者であれば、これまでの経験や専門性は問わない。
論文リスト:(https://msrc.jaea.go.jp/jp/result/publications/energy/
ビーム利用装置:(https://arim.jaea.go.jp/jp/device.html
ビームライン:(https://arim.jaea.go.jp/jp/beamline.html
従事者物理
化学
材料
応用化学
計測・分析
60ナトリウム冷却高速炉のリスク評価手法に関する研究開発大洗原子力工学研究所 高速炉研究開発部
高速炉安全設計グループ
大洗西野 裕之
電話:029-267-1919 (内線:6772)
E-mail:nishino.hiroyuki[at]jaea.go.jp
当グループでは、高速炉実証炉への適用に向けて、国際協力も活用して外的事象も含めてレベル1~レベル3確率論的リスク評価(PRA)手法の開発を進めている。本テーマは、高速炉におけるレベル1~3までの内的事象又は外的事象(地震、内部火災など)に誘引される炉心(燃料)損傷の発生頻度を定量化する確率論的リスク評価(PRA)に必要な研究を行うとともに、高速炉設計に反映させるリスク知見を得ることを目的とする。高速炉を対象としたレベル2PRAのイベントツリー分岐確率評価手法の開発、地震PRAにおける機器のフラジリティ評価手法、内部火災PRA手法の高度化などに加え、根拠データ取得等の試験研究も含めて様々なテーマがあるが、応募者の希望に応じて研究スコープは検討する。非従事者物理
数学
放射線
機械
61高速炉の溶融炉心物質挙動に関わる数値解析手法の研究開発大洗原子力工学研究所 高速炉研究開発部
原子炉安全工学グループ
大洗松場 賢一
電話:029-267-1919 (内線:6452)
E-mail:matsuba.kennichi[at]jaea.go.jp
ナトリウム冷却高速炉のシビアアクシデント時には、炉心が損傷・溶融し、原子炉容器内を移行する。この溶融炉心物質の移行挙動を評価するため、原子力機構では試験研究による主要現象の解明を行うとともに、高速炉安全解析コードSIMMER等の開発を行っている。本研究では、SIMMER等を用いてシビアアクシデントを対象とした試験データの試験解析を行い、解析モデルの検証及び改良を行う。
https://www.jaea.go.jp/04/sefard/randd/development/arcadia/comprehensive/safety/analysis/
非従事者物理
機械
計算機・情報
62高速炉のソースタームに関わる数値解析手法の研究開発大洗原子力工学研究所 高速炉研究開発部
原子炉安全工学グループ
大洗岡野 靖
電話:029-267-1919 (内線:6700)
E-mail:okano.yasushi[at]jaea.go.jp
高速炉の安全解析シミュレーションとして、放射性物質の原子炉内移行挙動を取り扱うソースタームに関する数値シミュレーションコードを用い、計算技術を活用した現象の数値モデル化、コード開発、ベンチマーク解析を行う。物理・化学・機械工学・数値解析などの知識と専門性を活かした研究を実施する。非従事者物理
化学
機械
計算機・情報
63高速炉安全解析における動的PRAの活用に関わる研究開発大洗原子力工学研究所 高速炉研究開発部
原子炉安全工学グループ
大洗岡野 靖
電話:029-267-1919 (内線:6700)
E-mail:okano.yasushi[at]jaea.go.jp
高速炉に対する確率論的安全評価として、プラント動特性解析コードを活用した動的PRAに関する研究開発を行う。計算技術を用いた現象の数値モデル化、コード開発、ベンチマーク解析等を行うことから、流体力学・機械工学・数値解析などの知識と専門性を活かした研究を実施する。非従事者物理
機械
計算機・情報
64高速炉用金属燃料等の作製技術に関する研究開発大洗原子力工学研究所 燃料材料開発部
集合体試験課
大洗関尾 佳弘
電話:029-267-1919(内線:5591)
E-mail:sekio.yoshihiro[at]jaea.go.jp
照射燃料集合体試験施設(FMF)では、高速炉実証炉の開発を目的とした高速炉燃料の性能評価研究を実施している。本テーマでは、放射性物質取扱設備(グローブボックス)及び各種装置を用いた燃料試料の作製技術及び作製試料の分析・評価に関する研究開発を行う。主に、金属燃料を中心とした燃料試料の作製(酸化還元熱処理、射出成形等)及び分析前試料調製方法の開発及び最適化を行うとともに、各種分析(組成、結晶構造等)、試験(共晶反応試験等)及びデータ解析を行い、燃料試料の物理化学的性質の評価及び高速炉燃料としての成立性評価を行う。従事者物理
材料
放射線
化学
計測・分析
65高速炉燃料等のソースターム分析技術に関する研究開発大洗原子力工学研究所 燃料材料開発部
集合体試験課
大洗関尾 佳弘
電話:029-267-1919(内線:5591)
E-mail:sekio.yoshihiro[at]jaea.go.jp
照射燃料集合体試験施設(FMF)では、高速炉実証炉の開発を目的とした高速炉燃料の性能評価研究を実施している。本テーマでは、放射性物質取扱設備(セル、グローブボックス)及びソースターム試験装置(試料加熱及び揮発性FPのガス分析を行う装置)を用いて、燃料由来の核分裂生成物(FP)の挙動評価に関する研究開発を行う。主に、ソースターム試験を行うための試料調製方法の開発及び最適化を行うとともに、模擬FPを添加した金属燃料試料等のソースターム試験を行い、金属燃料試料等の揮発性FPの挙動評価及び高速炉燃料としての成立性評価を行う。従事者物理
化学
材料
放射線
計測・分析
66燃料デブリ等の液体試料の高精度同位体分析技術に関する研究開発大洗原子力工学研究所 燃料材料開発部
集合体試験課
大洗関尾 佳弘
電話:029-267-1919(内線:5591)
E-mail:sekio.yoshihiro[at]jaea.go.jp
照射燃料集合体試験施設(FMF)では、高速炉燃料等の核燃料物質の取扱技術を応用して、福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置を支援するための化学分析に関する研究開発を実施している。本テーマでは、同位体の高精度分析が可能な表面電離型質量分析計(TIMS)を用いて、1F燃料デブリや固体廃棄物に含まれるアクチノイド核種等の同位体組成の分析・評価に関する研究開発を行う。主に、溶液化方法、核種分離方法及びTIMS用試料調製方法の開発及び最適化を行うとともに、1F燃料デブリ等の分析及びデータ解析を行い、分析データの妥当性評価や1F燃料デブリ等の生成過程評価を行う。従事者化学
計測・分析
材料
放射線
物理
67燃料デブリ等の固体試料の高精度元素分析技術に関する研究開発大洗原子力工学研究所 燃料材料開発部
集合体試験課
大洗関尾 佳弘
電話:029-267-1919(内線:5591)
E-mail:sekio.yoshihiro[at]jaea.go.jp
照射燃料集合体試験施設(FMF)では、高速炉燃料等の核燃料物質の取扱技術を応用して、福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置を支援するための固体分析に関する研究開発を実施している。本テーマでは、元素組成の高精度で局所元素分析が可能な電子線マイクロアナライザー(EPMA)を用いて、1F燃料デブリや固体廃棄物に含まれる元素(存在元素及びその量)の分析・評価に関する研究開発を行う。主に、試料調製方法の開発及び最適化を行うとともに、模擬燃料デブリ等のEPMA分析(複数の局所領域に対する分析)及びデータ解析を行い、分析データの信頼性や代表性の評価を行う。従事者物理
計測・分析
材料
放射線
化学
68「常陽」を用いたAc-225製造のための照射ターゲット作製技術に関する研究開発大洗原子力工学研究所 燃料材料開発部
集合体試験課
大洗関尾 佳弘
電話:029-267-1919(内線:5591)
E-mail:sekio.yoshihiro[at]jaea.go.jp
照射燃料集合体試験施設(FMF)では、高速実験炉「常陽」と連携し、医療用ラジオアイソトープ(RI)として用いられるAc-225製造に関する研究開発を実施している。本テーマでは、放射性物質取扱設備(セル、グローブボックス)及び各種装置を用いて、「常陽」にてAc-225を製造(Ra-226の核変換反応により生成)するためのRa-226照射ターゲットの作製技術及び作製後の分析・評価に関する研究開発を行う。主に、Ra-226照射ターゲットの作製(成形、熱処理等)及び分析前試料調製方法の開発及び最適化を行うとともに、作製済照射ターゲットの各種分析(組成、結晶構造等)及びデータ解析を行い、作製済照射ターゲットの物理化学的性質の評価及び照射ターゲットとしての成立性評価を行う。従事者物理
材料
放射線
化学
計測・分析
69「常陽」を用いたAc-225製造のための化学分離・抽出技術に関する研究開発大洗原子力工学研究所 燃料材料開発部
集合体試験課
大洗関尾 佳弘
電話:029-267-1919(内線:5591)
E-mail:sekio.yoshihiro[at]jaea.go.jp
照射燃料集合体試験施設(FMF)では、高速実験炉「常陽」と連携し、医療用ラジオアイソトープ(RI)として用いられるAc-225製造に関する研究開発を実施している。本テーマでは、放射性物質取扱設備(セル、グローブボックス)及び各種装置を用いて、「常陽」にて製造されたAc-225(照射済ターゲット中に複数核種とともに生成)の化学分離及び抽出技術に関する研究開発を行う。主に、照射済ターゲットからのAc-225の化学分離・抽出手法及び分析前試料調製方法の開発及び最適化を行うとともに、抽出したAc-225溶液の各種分析(放射能、純度等)及びデータ解析を行い、Ac-225の回収率評価及び分離・抽出技術の妥当性評価を行う。
【備考】
「専門分野:その他」とは、医療系を指す。
従事者化学
その他
計測・分析
材料
放射線
物理
70自然現象を対象とした放射年代測定法の高度化に関する研究開発東濃地科学センター
年代測定技術開発グループ 
東濃花室 孝広
電話:0572-53-0211
E-mail:hanamuro.takahiro[at]jaea.go.jp
地層処分技術に関する研究開発の中でも地質環境の長期安定性に関する研究で必要となる自然現象を対象とした地質試料の放射年代測定法の開発を行う。地質環境の長期安定性に関する研究では、過去の断層運動や火成活動の時期、隆起・侵食などの傾向や速度を精度良く把握する必要があり、本研究開発では、これらの自然現象に関係する地質試料に対し、放射年代測定法や化学分析技術、物理計測技術の高度化開発を行う。
(研究を進めるにあたり、必要があれば放射線従事者登録を行う)
従事者計測・分析
地球・環境
化学
物理

PAGETOP↑