若手職員紹介

鈴木 梨沙(令和1年入社)

核物質の平和利用に貢献する

プルトニウム燃料技術開発センター(プルセンター)は、高速炉で用いるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料製造の技術開発に取り組んでいます。
 プルセンターでは、プルトニウムやウランが平和目的にのみ利用されていることを保障措置検査(査察)において国際原子力機関(IAEA)及び原子力規制庁の査察官により確認されます。私は、プルセンターの核物質管理課に所属して、プルトニウムやウランの計量管理・査察対応及び保障措置に関する技術開発の業務に従事しています。
 計量管理では、プルセンターに在庫しているプルトニウム量やウラン量を測定・記録・報告します。私は、中性子線やガンマ線を測定する非破壊測定装置によるプルトニウム量の測定とその測定結果の評価を担当しています。また、毎月実施される査察において、プルセンターの運転状況の説明や査察スケジュールの調整を英語で行うとともに、査察官による非破壊測定作業の補助作業を行っています。その他にも、IAEA及び原子力規制庁との保障措置に関する定期会合では、プルセンターにおける保障措置上の課題等の解決に向けて、効果的に議論するための分かりやすい資料を作成して、英語で説明しています。
 保障措置に関する技術開発では、米国ロスアラモス国立研究所(LANL)と非破壊測定装置の測定精度を向上させるための共同研究を行っています。コロナ禍においては海外出張が制限されていたため、テレビ会議やEメールを駆使して、LANLの研究者の方々とコミュニケーションを取り、議論を進めています。ここでも、コミュニケーションのすべては英語で行われているため、私は、自己啓発として、専門用語も含めた英語力の向上を目指し日々学習に励んでいます。

私は大学時代、物理化学を専攻し、研究室では溶媒抽出の研究を行っていました。職場では大学で学んだ知識が役立つ場面もありますが、原子力に関する知識や、計量管理や保障措置に関する知識はほとんど無かったため入社後習得していきました。業務を通じて知識を習得する以外にも、社内で開催されている講座から業務に関連が高いものを選び受講し、業務に関連する基礎知識を中心に学びました。職場では、先輩方の教えを元に知識と経験を深めています。

仕事と育児の両立ができる職場

私は、私生活において、6歳になる息子を育てながら、仕事と育児の両立をしています。職場ではフレックス制度を利用する事ができるため、子供の都合に合わせて出退勤時間を調整でき、大変助かっています。現在の職場は、仕事と育児の両立に関してとても理解があり、子育てしながらキャリアアップを目指せる職場だと感じています。

一日の流れ

プライベートトーク

 休日は実家に遊びに行くことが多いです。実家にある和室から庭を眺めてぼーっとするのが好きでとてもリラックスする事が出来ます。実家では猫を飼っており猫に会うもの楽しみの一つです。ラグドールという比較的温厚で大人しい猫のはずなのですが、7年たった今でも割と凶暴でなかなか懐いてくれません。それでもたまに寄ってきてくれるツンデレさに癒されています。他にも最近では、実家近くの空き地で子供とキャッチボールをしたり、実家の畑の手伝いをしたりして過ごしています。