若手職員紹介

平尾 萌(令和2年入社)

地域の皆様の安全・安心を確保するために

私が所属する環境監視課では、核燃料サイクル工学研究所内各施設から放出される放射性液体廃棄物が保安規定等で定められた基準値を下回っていることの確認や、再処理施設から放出される放射性物質による周辺環境への影響や蓄積状況を把握するため、環境モニタリングによる監視を行っています。

私は環境モニタリングの中でも環境試料の採取、試料の放射化学分析・放射能濃度測定結果の確認、四半期ごとの国や県への報告データの確認を担当しています。 環境試料は飲料水、米や野菜等の農作物、魚や貝等の海産生物、海水、河川水、土壌と様々な種類を対象としています。それらの試料は対象とする放射性核種に応じた前処理工程・化学分析、測定機器を選択し、濃度を定量しています。また、得られた結果は過去の濃度と比較することで、再処理施設からの影響の有無を評価しています。  
 私は学生時代、化学を専攻しており、環境地球科学の分野でサンマの耳石の炭酸カルシウム中の酸素安定同位体比を用いて回遊履歴を推定する、という原子力とは異なる分野の研究をしていました。しかし、学生時代に経験した分析操作や測定機器の取扱い、結果の評価などに関する実験の授業や研究で培った知識は、今の業務と似通ったものであり、放射性核種ごとの分析方法や測定器の原理を理解することに役立っています。
 また入社後は、放射線に関する知識を身につけるため、課内での教育・研修等だけでなく機構内で実施する講座や外部機関による講習も積極的に受講してきました。少しずつではありますが、放射線に関する知識が身についてきたと感じています。

幅広い知識の習得を目指して

今後は定常業務に加え、外部機関や他部署からの依頼分析の実施や、バイオアッセイに関する共同研究への参加等、初めて実施する業務に取り組む予定です。まだまだ技術・知識は不足していますが、経験を積みながら、業務に関する資格の取得等、学ぶことを怠らず幅広い知識を兼ね備えた技術者になりたいと考えております。

一日の流れ

プライベートトーク

 最近の趣味はホットヨガと旅行・観光に行くことです。 ヨガは仕事終わりや週末にレッスンを受けに行っています。レッスンは、骨盤矯正や肩こり改善等、身体を整える内容からエクササイズなどのダンスレッスンもあるため、その日の気分や体調に合わせて通っています。適度な運動と良いストレス発散になって楽しいです。  
 旅行は連休や長期休みに行きます。新型コロナウイルス感染症の感染状況をみながらではありますが、最近では状況も落ち着いてきたことから、京都・大阪に行き、清水寺や大阪城・道頓堀等を観光しました。また季節に合わせて茨城近郊の観光地へドライブしたりしています。写真は昨年6月に行った北茨城市のあじさいの森です。  
 仕事終わりの運動や週末・連休に楽しみな予定を入れることで、仕事とプライベートでバランスがとれ次の週へのモチベーションにつながっていると思います。