核燃料サイクルとガラス固化体/わが国の地層処分の概念/地層処分計画の進展/国の基盤研究開発の役割/日本原子力研究開発機構の研究開発目標と課題/実際の地質環境への地層処分技術の適用性確認/地層処分システムの長期挙動の理解/知識マネジメントシステム/段階的な研究開発のスケジュール/研究開発施設と各研究分野
研究開発で得られた成果をわが国の地層処分計画を支える技術基盤として反映するため、日本原子力研究開発機構では、処分事業と安全規制のニーズやスケジュールを勘案しつつ段階的に研究開発成果を取りまとめることとしています。また、これらの研究開発成果については、地層処分に関心のある様々なユーザーがWeb上で欲しい情報をスムーズに取り出すことのできる、次世代科学レポートシステム(CoolRep)として公開していきます。1999 年の「第2次取りまとめ」以降、「高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する知識基盤の構築-平成17年取りまとめ-」、深地層の研究施設における第1段階、第2段階の取りまとめの成果や必須の課題の成果等を段階的に報告書として取りまとめました。これに応じて2010年3月には、それまでの研究開発成果についてCoolRepH22として公開し、その後2014 年までの成果をもとにCoolRepH26、2022年3月にはCoolRepR4として取りまとめています。今後とも、処分事業と安全規制の段階的な進展に先行して研究開発を進め、定期的にその成果を知識ベースとして取りまとめていきます。