核物質の陸上輸送
核物質の陸上輸送にあたっては、事前に輸送経路を十分調査した上で、綿密な計画を立てて行います。また、輸送経路の各都道府県の公安委員会に輸送計画を届け出て、指導や指示を受けています。
輸送を行う際は、放射線の量が法令の基準値を満たしていることなどを確認した上で、核物質を収納した輸送容器(輸送物)を積載車にしっかり固定します。
〔輸送計画〕
輸送前に道路事情などについて十分な調査を行い、安全な輸送計画を策定します。
〔隊列輸送〕
輸送物を積載した車両のほかに伴走車を配備して隊列を組んで輸送を行うなど、安全には万全を期して輸送を行います。
下図は輸送の際の隊列編成の例を示したものです。
〔輸送従事者〕

輸送従事者は、運行責任者をはじめ、輸送物に対して専門的知識を有する同行専門家や放射線取扱主任者ならびに警備員などで構成され、周囲状況などに注意しながら輸送を行います。
〔連絡体制〕


輸送実施本部における輸送のモニタリング状況
輸送運行中や駐車中は、車両に積載している通信機器等により、各車両間の連絡や原子力機構内に設置される輸送実施本部と常時連絡を取り合い、安全を確認しながら輸送を行います。