幌延深地層研究センター ゆめ地創館

To The Future/JAEA 未来へげんき
To The Future/JAEA 未来へげんき
jaea
jaea 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

研究紹介

エゾリス博士
研究紹介01

幌延深地層研究センターではどんな研究をしているの?

質問

そもそも、この研究センターではどんな研究をしているの?

エゾリス博士

まず、「高レベル放射性廃棄物」というものをご存知かな?原子力発電所で使用した燃料の95%は再利用できるのじゃが、残り5%は再利用できない燃えカスなのじゃ。その5%の燃えカスをガラスと混ぜて固めたものを「高レベル放射性廃棄物」と言って、地層処分という方法で処分すると法律で定められているのじゃ。ここ幌延深地層研究センターは、地層処分に関わる技術を研究開発する拠点なのじゃよ。

幌延深地層研究センターの全景

幌延深地層研究センターの全景

質問

今も研究は進んでいるの?

エゾリス博士

2001年から3段階に分けて研究開発を進めてきて、2020年度からはさらに研究開発を深めていく計画を、地元の北海道と幌延町に認めてもらったのじゃ。研究は、地域の方々との約束を守りながら、安全第一で進めていますぞ。

質問

でも、地下で処分する方法じゃなきゃダメなの?

エゾリス博士

これまでには、海底や南極の氷の下、宇宙への処分や地上での長期貯蔵管理など、いろいろな方法が検討されてきたのじゃ。ただ、管理期間の長さやリスク、それに未来に暮らす人々のことを考えたときに、最適なのが地下なのじゃよ。

なぜ地層処分なのか

「なぜ地層処分なのか」を説明するパネル

質問

ここでの研究は将来どんなふうに活かされていくの?

エゾリス博士

地層処分の方針を決めたり規制したりするのは国で、実際に地層処分事業を進めるのはNUMO(原子力発電環境整備機構)という組織なのじゃ。幌延深地層研究センターの役割は、この規制と事業の両輪を支える「技術の基盤」を作っていくことなのじゃ。

質問

技術の基盤?!

エゾリス博士

そうじゃ!最終的に安全性を評価するためにも使われていくことになるから、地層処分の技術の信頼性をどれだけ高められるかはとても重要なのじゃ。これが、幌延深地層研究センターの大きな最終目標になるんだよ。