平成27年6月26日(金)更新
平成26年4月18日掲載の「地下施設整備工事の状況」
でご紹介したように、東立坑の深度374mから380mの坑壁に低アルカリ性セメントを用いた覆工コンクリートを施工しました。
この覆工コンクリートが周辺の岩盤及び地下水へ与える影響を確認するため、定期的に壁面からコンクリートと岩石の試料や地下水を採取して分析を行い、施工からの時間によって影響がどのように拡がるかを確認しています。第1回目は施工後の平成26年6月に採取しました(
平成26年6月20日掲載記事
参照)。
今回、第2回目の分析を行うために、壁面からコンクリートと岩石の試料を採取しました。写真は、立坑壁面から試料を採取している様子と、採取した試料の状況です。
写真1 試料採取の様子
写真2 採取した試料
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平成27年6月19日(金)更新
平成27年5月25日(月)~27日(水)、クロアチアのドブロブニクにて世界トンネル会議(World Tunnel Congress 2015)が開催されました。
本会議にて、幌延深地層研究センターの立坑掘削時に、地質状況や計測データ、施工情報を一元管理するために開発した三次元可視化システムについて発表しました。また、最新の坑道掘削技術等に関する情報収集を行いました。本会議は国際トンネル協会が開催するトンネル工学に関する学術会議であり、世界72か国から約1,600名が参加しました。
【参考文献】
Inagaki, D., Tsusaka, K., Aoyagi, K., Nago, M., Ijiri, Y. and Shigehiro, M. 2015. Effective 3D Data Visualization in Deep Shaft Construction. Proceedings of ITA-AITES World Tunnel Congress 2015 (WTC 2015)/41th General Assembly, 10 Pages.
写真 発表の様子
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平成27年6月5日(金)更新
深度350m調査坑道(
試験坑道4
)で実施している
人工バリア性能確認試験
において、平成26年11月にコンクリート製の蓋(プラグ)を施工しました(
平成26年11月21日掲載記事
参照)。コンクリート構造物は、硬化に伴ってわずかに収縮するため、岩盤とプラグの間に微細な隙間が生じます。
今回、その隙間を埋めるためのコンタクトグラウトを施工しました。コンタクトグラウトは、図に示す様に、あらかじめプラグの内部に設置した配管を通して、岩盤とプラグの境界部分にグラウト材料(固化材・セメントミルク)を注入し、岩盤とプラグ本体との隙間を埋め、密着性を向上させるものです。
今後、コンタクトグラウトの効果を確認した上で、埋め戻し材および緩衝材部分への本格的な注水を開始する予定です。
図 坑道からの試験実施イメージ
図 坑道からの試験実施イメージ
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