令和4年8月26日(金)更新
幌延深地層研究センターでは、350m調査坑道、250m調査坑道および地表部(西立坑アクセスルーム)に地震計を設置し、観測をしています(令和4年7月29日ホームページ掲載、令和4年8月10日ホームページ掲載、令和4年8月19日ホームページ掲載参照)。
令和4年8月15日(月)18時36分頃から8月17日(水)2時36分頃の間に、幌延町で震度1以上が観測された地震が3回ありました。震源は、北海道宗谷地方北部および上川地方北部です。
発生日・時刻 | 震央の 地名 |
震源の 深さ (km) |
規模 (M*) |
最大震度 | 幌延町の震度 |
---|---|---|---|---|---|
8/15 18:36 | 宗谷地方 北部 |
7 | 1.5 | 幌延町宮園町:1 | 1 |
8/16 18:54 | 上川地方 北部 |
0 | 4.2 | 上川中川町中川、 天塩町川口:3 |
2 |
8/17 02:36 | 上川地方 北部 |
0 | 3.2 | 上川中川町中川、 天塩町川口、 豊富町西6条、 幌延町宮園町:1 |
1 |
気象庁 震度データベース検索より
*M:マグニチュード
当センターにおいてもこれらの地震を観測しました。地表部、250m調査坑道および350m調査坑道で取得した東西方向、南北方向、鉛直方向の地震波形を図1~3に示します。8月15日に発生した地震は、地表も地下も震度は0.0でした。8月16日および8月17日に発生した地震では、地表に比べて地下では揺れが小さくなっていることがわかります。
図1 8月15日 18時36分頃発生した地震における地震波形図
図2 8月16日 18時54分頃発生した地震における地震波形図
図3 8月17日 2時36分頃発生した地震における地震波形図
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令和4年8月19日(金)更新
幌延深地層研究センターでは、250m調査坑道、350m調査坑道および地表部(西立坑アクセスルーム)に地震計を設置し、観測をしています(令和4年7月1日ホームページ掲載、令和4年7月29日ホームページ掲載、令和4年8月10日ホームページ掲載参照)。
令和4年8月11日(木)0時35分頃から19時45分頃の間に5回、8月12日(金)13時37分頃に1回、北海道上川地方北部を震源とする地震が発生しました。
発生時刻 | 震源の深さ | 規模 (マグニチュード) |
最大震度 | 幌延町の震度 |
---|---|---|---|---|
8/11 00:35 | 2km | 5.2 | 上川中川町中川:5弱 | 3 |
8/11 00:53 | 5km | 5.4 | 上川中川町中川:5強 | 4 |
8/11 01:04 | 6km | 3.9 | 上川中川町中川:3 | 2 |
8/11 02:14 | 6km | 4.6 | 上川中川町中川:4 | 3 |
8/11 19:45 | 7km | 3.4 | 上川中川町中川:2 | 1 |
8/12 13:37 | 2km | 4.4 | 上川中川町中川:3 | 2 |
※気象庁 震度データベース検索より
当センターにおいてもこれらの地震を観測しました。地表部、250m調査坑道および350m調査坑道で取得した東西方向、南北方向、鉛直方向の地震波形を図1~6に示します。いずれの地震においても、地下では、地上に比べて揺れが小さくなっていることがわかります。
図1 8月11日 0時35分頃発生した地震における地震波形図
図2 8月11日 0時53分頃発生した地震における地震波形図
図3 8月11日 1時4分頃発生した地震における地震波形図
図4 8月11日 2時14分頃発生した地震における地震波形図
図5 8月11日 19時45分頃発生した地震における地震波形図
図6 8月12日 13時37分頃発生した地震における地震波形図
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令和4年8月10日(水)更新
幌延深地層研究センターでは、250m調査坑道、350m調査坑道および地表部(西立坑アクセスルーム)に地震計を設置し、観測をしています(令和3年6月11日ホームページ掲載、令和4年7月1日ホームページ掲載、令和4年7月29日ホームページ掲載参照)。
令和4年8月4日(木)午前1時41分頃から午前4時28分頃の間に北海道宗谷地方北部を震源とする地震が3回発生しました。
発生時刻 | 震源の深さ | 規模 (マグニチュード) |
最大震度 | 幌延町の震度 |
---|---|---|---|---|
1:41 | 7km | 4.1 | 幌延町:4 | 4 |
1:59 | 8km | 3.5 | 幌延町:3 | 3 |
4:28 | 9km | 2.9 | 幌延町:3 | 3 |
※気象庁 震度データベース検索より
当センターにおいてもこれらの地震を観測しました。地表部、250m調査坑道および350m調査坑道で取得した東西方向、南北方向、鉛直方向の地震波形を図1~3に示します。いずれの地震においても、地下では、地上に比べて揺れが小さくなっていることがわかります。
図1 午前1時41分頃発生した地震における地震波形図
図2 午前1時59分頃発生した地震における地震波形図
図3 午前4時28分頃発生した地震における地震波形図
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令和4年8月10日(水)更新
国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究「海陸連続三次元地質環境モデルの妥当性の検証に向けたデータ取得手法の高度化」では、令和4年7月27日から8月4日まで、幌延町浜里地区の沿岸部海域において海上物理探査を実施しました。この探査では、反射法音波探査を適用し、図に示すように船体に取り付けた水中スピーカー(発振器)から周波数や波長の異なる音を発振し、地層の境界面などで反射または屈折して戻って来る反射波を船尾から出たストリーマーケーブル(受振器:写真1)で計測します。使用した水中スピーカーの音圧は海洋生物に影響を与えない程度の大きさに調整しました。写真2はストリーマーケーブルを小型船で曳航している様子です。
今後は、取得したデータを解析して幌延町沿岸部の浅海域における地質構造を推定するとともに、既往の反射法地震探査によって得られたデータと組み合わせることで、陸域から海域にかけて連続的に地質構造を推定する予定です。
図 反射法音波探査のイメージ(左:平面図、右:断面図)
写真1 ストリーマーケーブル(受振器)を積み込む様子
写真2 ストリーマーケーブル(受振器)を曳航する様子
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