深地層研究計画の状況

令和3年2月の調査研究の状況

令和3年2月15日(月)更新

幌延深地層研究センターにおける地震観測
(令和3年2月6日 宗谷地方北部で発生した地震)

幌延深地層研究センターでは、250m調査坑道、350m調査坑道及び地表部(西立坑アクセスルーム)に地震計を設置し、観測をしています(平成28年2月26日ホームページ掲載令和2年3月12日ホームページ掲載令和2年12月25日ホームページ掲載 参照)。
 令和3年2月6日(土)午前4時から30分ほどの間に北海道宗谷地方北部を震源とする地震が3回発生しました。

発生時刻 震源の深さ 規模
(マグニチュード)
最大震度 幌延町の震度
発生時刻4:02 7km 3.5 中川町:2 1
発生時刻4:10 2km 3.9 中川町:3 2
発生時刻4:35 8km 2.9 中川町:1

※気象庁 震度データベース検索より

当センターにおいてもこれらの地震を観測しました。地表部、250m調査坑道および350m調査坑道で取得した東西方向、南北方向、鉛直方向の地震波形を図1~3に示します。いずれの地震においても、地下では、地上に比べて揺れが小さくなっていることがわかります。

午前4時2分頃発生した地震における地震波形図

図1 午前4時2分頃発生した地震における地震波形図

午前4時10分頃発生した地震における地震波形図

図2 午前4時10分頃発生した地震における地震波形図

午前4時35分頃発生した地震における地震波形図

図3 午前4時35分頃発生した地震における地震波形図

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令和3年2月12日(金)更新

長期モニタリング孔における水圧観測
(データ回収及びメンテナンス作業)

令和2年度以降の必須の課題への対応に必要なデータ取得の一環として、地表から掘削したボーリング孔で地下水の水圧の長期観測(モニタリング)を実施しています(令和2年1月10日ホームページ掲載平成31年2月8日ホームページ掲載参照)。
 毎月、観測したデータを回収するため、ボーリング孔(HDB孔)がある観測小屋まで行って作業をしていますが、冬期は積雪のため、雪上車やスノーシューで移動します。
 現場では、観測小屋周辺の除雪作業(写真1)や、データ回収(写真2)、観測装置の電源用バッテリーの交換(写真3)などのメンテナンス作業を行いました(令和3年2月4~5日)。
 回収したデータを確認した結果、地下水の水圧に大きな変化はありませんでした。

雪上車と観測小屋周辺の除雪作業の様子

写真1 雪上車と観測小屋周辺の除雪作業の様子

データ回収作業の様子

写真2 データ回収作業の様子

観測装置のメンテナンス作業(電源用バッテリー交換)の様子

写真3 観測装置のメンテナンス作業(電源用バッテリー交換)の様子

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これまでにご紹介した調査研究の状況

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