4_5 理解醸成活動
恵まれた交通利便性
瑞浪超深地層研究所が所在する岐阜県瑞浪市は,本州の中央部に位置し,JR中央本線,中央自動車道,国道19号線が市内を通り,名古屋から1時間圏内であることから,新幹線および中部国際空港との接続も良く,交通利便性に恵まれています(図1)。さらに本研究所は,最寄りのJR瑞浪駅から車で5分,中央自動車道・瑞浪インターから車で3分と市街地に隣接しており,全国の主要都市から日帰りでの見学が可能でした(図2)。そのため,全国から毎年2500名前後の方々が研究所の見学に訪れました(図3)。



地下研究所における理解醸成活動
瑞浪超深地層研究所では,一般の方を対象として,毎月1回,週末に開催する見学会の他に,平日(月・水曜日,要予約)にも地上施設や研究坑道の見学を行いました。施設見学では,地層処分の安全確保の考え方などの地層処分の概要や研究所で実施してきた研究内容や成果について紹介しました(図4)。研究坑道内では各研究現場を見てもらうとともに,実際に岩盤や地下水に触れていただくとともに,地下深部の岩盤や地下水の状態,地震時の振動が地表に比べて小さい等の地下深部の地質環境の特徴を説明し,地下深部の地質環境がどのような場所であるかを体感していただきました(図5)。その結果,見学の前後において地層処分の必要性や安全性に関する理解が10ポイント以上向上しているなど,理解醸成における地下研究所の有効性が確認されました(図6)。また,地域の方々との交流の場としてのサイエンスカフェや,夏休みなどを利用した小学生の科学体験イベントなどを開催して,地域との共生に努めました(図7)。



