高温ガス炉って何?

コストを抑えて水素を大量生産

高温ガス炉で実現する水素の安定供給

脱炭素社会の切り札として期待されている「水素」。 しかし水素製造には高いコストがかかるという課題があります。高温ガス炉は、コストの面でも十分な競争力を持っています。

  • 水素製造でも高温ガス炉は有利

    OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)の試算によると、高温ガス炉と高温水蒸気電解法を組み合わせた場合、1立方メートルあたり28円で水素を作ることが可能です。一方、電力系統と低温水電解法の組み合わせでは53円かかるため、高温ガス炉は水素製造においても十分な競争力を持っています。

    このことは、将来のクリーンエネルギー社会において、水素を効率よく供給する上で大きな利点となります。

    • 電力系統を使う場合(低温水電解法): 1立方メートルあたり53円
    • 高温ガス炉を使う場合(高温水蒸気電解法): 1立方メートルあたり28円
    電力系統と高温ガス炉の水素製造コストを比較した棒グラフ。電力系統では水素製造コストが1N㎥(ノルマル立米)あたり53円、高温ガス炉では28円と十分な競争力を持っていることを視覚的に示しています。これらの数値は、OECD/NEAの試算を元にしています。
    • OECD/NEA, The Role of Nuclear Power in the Hydrogen Economy: Cost and Competitivenessより1USD=150円にて換算

    解説OECD(経済協力開発機構)

    OECDはヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟する国際機関です。経済、社会、環境などの共通課題の政策を分析・検討し、解決策を探ることを目的としています。

    解説OECD/NEA
    (経済協力開発機構/原子力機関)

    OECDの専門機関として、原子力政策、技術に関する情報・意見交換、行政上・規制上の問題の検討、各国法の調査及び経済的側面の研究等を行っています。