放射線標準施設は、1980年のγ線、X線、RI中性子照射設備の設置後、2000年には新たな建物を増築し、加速器を利用した単色中性子照射室等を設置しました。これにより、放射線防護分野では国内最大規模を誇る総合的な放射線の校正施設が完成しました。施設内には、各種の照射設備や加速器等が備えられ、トレーサビリティを確保したγ線、X線、β線、中性子などの二次標準校正場が整備されています。
この施設は、受託研究・共同研究及びJCSS登録業者への施設貸与により、放射線測定器の校正、特性試験及び研究開発等に数多く利用されています。さらに広く産学界に貢献するために、2006年度下期から施設供用を開始しております。また、2022年からは、国内初の放射線測定器のJIS登録試験所として試験サービスを開始しました(プレス発表「日本初!放射線測定器のJIS登録試験所が誕生 -放射線測定の信頼性確保が大きく前進-」参照)。
施設の詳細については、放射線標準施設棟パンフレットやFRS 鳥観図(360度ビュー画像)をご覧下さい。
原子力機構では、保有する施設・設備を外部の多くの方にご利用いただくための『施設供用制度』を設けています。 原子力分野に関係している方だけでなく、一般的な学術研究や、科学技術に関する研究開発を行っている大学、研究機関、民間企業の方にご利用いただけます。
利用方法等については、研究開発推進部ホームページをご覧ください。
設備名 |
照射室 |
クレーンの |
床の耐荷重 |
加速器 |
単色中性子室 |
5t |
(グレーチング上) 1,000kg/m2 |
加速器室 |
2.8t |
1,500kg/m2 |
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RI中性子室 |
第4照射室 |
0.53t |
(グレーチング上) 500kg/m2 |
γ線 |
第3照射室 |
2t |
500kg/m2 |
第1照射室 |
設置無し |
500kg/m2 |
|
2π照射室 |
設置無し |
1,000kg/m2 |
|
X線 |
X線照射室 |
5t |
1,500kg/m2 |
β線 |
β線照射室 |
設置無し |
1,000kg/m2 |